ありそうでなかったハイルーフトラックの「二段ベッド」! 2024年問題対策に今後の需要が高まる可能性アリ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■キャビンのルーフ部分にベッドを組み込んだトラックが存在する

■ハイルーフ二段ベッド仕様のトラックは極めて少ない

■ハイルーフ二段ベッド仕様が少ない理由を「ジャパントラックショー2024」の会場で確認

ハイルーフ&二段ベッド仕様が少ない理由とは?

 ボルボのグローブトロッターなどハイルーフのトラクターや大型トラックは、ルーフ部分にベッドが組み込まれている仕様がある。もともとハイルーフ車は長身のドライバーでも車内で立って移動できることが快適なため評判なのだが、そこまで高さが必要ないドライバーや企業にとっては、頭上の広々とした空間がもったいないからベッドが設定されている。

 ドライバーと助手のふたりで長距離移動する場合、ふたりともしっかり身体を休めようと思ったら、二段ベッドが必要なのだろう。それにハイルーフではないトラックの場合は、ルーフの上にウインドデフレクターを装着してボディとの段差を滑らかにして空気抵抗を減らして燃費を向上させている。

 いい換えると、ハイルーフ車では空間が無駄になりがちだが、ロールーフでもそのままでは燃費が悪いので、ハイルーフと同じ形状にしなければならないのだ。それならハイルーフ&二段ベッドでもよくないだろうか。

 しかし日本では、ハイルーフ車にベッドを組み込んだトラックは極めて少ない。例外は三菱ふそうのスーパーグレートや日野プロフィア、いすゞギガでショートキャブ(座席後部にベッドがない仕様)のハイルーフモデルにルーフベッドが備わる設定があるくらいで、二段ベッドではない。

 なぜ二段ベッドがないのか。ジャパントラックショー2024の会場内で各トラックメーカーの担当者に訊いてみた。


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