サンダーバードの「磁力牽引車」かよ! 6代目ダイナの「超低床キャビン」が衝撃のスタリングだった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■かつてはオート三輪やボンネットトラックなどの個性的なトラックが存在した

■キャブオーバー車でもトヨタ・ダイナの超低床キャビン車はかなり目を引くデザイン

■1997年、6代目ダイナに設定された

トヨタから個性的なトラックが販売されていた!

 人によって捉え方は違うのだろうが、乗用車に比べるとトラックのデザインは単調な感じが拭えない。やはり、商用車であるから積載率・利便性・経済性・操作性などといった効率といったものが重視され、趣味性や個性などの「遊び心的要素」は低いようだ。かつて存在したオート三輪やボンネットトラックのように、押し出しの強さや面白味といったものは、もう復活することもないのだろう。そう考えると、トラックマニアがデコトラに憧れたり、レアな架装車に子どもが目を輝かせたりするのは、当然のことなのかもしれない。

 ところが、キャブオーバー車ばかりになっていた四半世紀あまり前、トヨタからかなり目を引くトラックが販売されていたのである。それが「ダイナ・超低床キャビン」だ。基本的にトヨタは、セラやMR2といった例外を除けば、ニッチではなく大きなマーケットを狙った商品が多い。ダイナもさまざまな貨物の運搬シーンを想定し、誰でも使いやすい中・小型トラックとして、長年親しまれてきたという印象がある。

 ダイナの登場は1959年。高度成長期のなかで成長したトラック市場において、それまで型式で呼ばれていた商用車に愛称を付けて販売された車両だ。ただ、これは「遊び心」というよりも、ボンネットタイプと区別することに重点が置かれていたのだという。その後モデルチェンジを重ね、1995年には6代目が誕生した。


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