この記事をまとめると
■昔のクルマの装備類のなかにはいまほど快適に使うことができないものも多かった
■初期のカーナビはマップ切り替えのたびにCD-ROMを入れ替えなければならないものもあった
■ウインドウウォッシャーやターボなども現在のものとは使い勝手の面で雲泥の差がある
昔のクルマの装備にはあるだけマシというくらいのものもあった
いまでは当たり前のように享受しているクルマの装備なども、ひと昔前ではまだまだ発展途上でいまのように快適に使うことができないものも少なくなかった。今回はそんな装備類のなかから、過去はモッサリ動作だった装備を振り返ってみたい。
カーナビ
いまではスマホのようにサクサク操作できるのが当たり前となっているカーナビだが、普及し出したころのものはサクサク操作とは程遠い操作性となっていた。
そして操作性はもちろんだが、そもそもエンジンをONにしてからナビが立ち上がるまでにも時間がかかり、CD-ROM時代のものは東日本と西日本でディスクを入れ替えるなど、いまでは考えられない仕組みとなっていたのだ。
ウインドウウォッシャー
フロントウインドウが汚れてしまったとき、手軽に視界を確保することができるウインドウウォッシャー。現代のクルマはレバー操作など、ワンアクションで電動ポンプが作動しウォッシャー液を噴出してくれる。
しかし、古いモデルではそもそも電動ポンプが備わっておらず、手動や足踏みポンプでシュポシュポとウォッシャー液を送り出さなければならないものも珍しくなく、なかにはそもそもウインドウウォッシャーの機能自体が備わっていないクルマもあったほどだった。
ターボ
いまでは小さな排気量で十分な出力を得るため、ダウンサイジングターボモデルが多く存在しており、まるで排気量の大きなエンジンかのようにスムースに加速をするモデルも珍しくなくなっている。
しかし、ターボが普及しだしたころは、ターボ車にはターボラグが当たり前で、ある程度エンジンの回転数が上がってから急激に過給がかかって加速をするという、いわゆるドッカンターボも珍しくなかった。
近年のダウンサイジングターボは小径のターボチャージャーを用いることで低い回転数から過給を発生できるようにしてラグを減らしていたり、直噴技術や可変バルブタイミング/バルブリフト機構などの技術を組み合わせることで低回転から十分なトルクを発生できるようにしたりすることで、ターボラグを可能な限り減らしているのだ。