税金・駐車場・小回りの3つがポイント
現在、日本の乗用車には大きくわけて5ナンバーのものと3ナンバーのものがあるのはご存じの通り。これには2つの分け方があり、その一つが排気量。2000cc以下なら5ナンバー、2001cc以上なら3ナンバーとなる。
もう一つはボディサイズで、全長4.7メートル以下、かつ全幅1.7メートル以下、かつ全高2.0メートル以下なら5ナンバー、これを1つでも超えれば3ナンバーとなる。
この2つのナンバーのなかで、やはり日本に適したものは5ナンバーサイズだと筆者は考えているのだ。その理由は以下の3点となる。
①税金が安い
5ナンバーサイズということは確実に排気量が2000cc以下ということで、自動車税を抑えることが可能となる。また、5ナンバーサイズは小型軽量であることが多いので、自動車重量税も比較的安価になることが多いというのも見逃せない点と言えるだろう。
②駐車場の選択肢が増える
最近できた駐車場であれば問題ない場所も増えてきているが、昔からある駐車場やパレット式の駐車場では「3ナンバーサイズお断り」である場所もまだまだ多い。とくにパレット式の駐車場は簡単に拡大することも難しいため、3ナンバー車は駐車場で困る可能性が高い。
また、平置きの駐車場などでなんとか駐車できたとしても、両隣のクルマとのスペースが狭くなってしまうため、ドアパンチを受ける、してしまうリスクも高まってしまうだろう。
③狭い道でも運転しやすい
日本のモータリゼーション発展のきっかけは1964年に行われた東京オリンピック。それに前後する形で多くの道路が整備されているのだが、当時のクルマはもちろん現在のものに比べてコンパクトだった。1970年代前半の乗用車は、クラウンやセドリック/グロリアのような高級車ですらボディサイズは5ナンバーサイズに収まっていたのである。そんな当時のクルマを基準に作られた道路にベストなのは、やはり5ナンバーサイズのクルマであることは間違いないと言えるのではないだろうか。