目指すは自動運転による免許がない人の近距離のアシ! KGモータースが小型EVモビリティ「mibot」をお披露目 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■KGモーターズが小型モビリティロボット「mibot」の実車披露イベントを開催した

■「mibot」は2025年の発売開始を目指しており8月23日より予約受付を開始

■2024年内に量産車両のプロトタイプを完成させて年明け頃に試乗イベントなどを行う予定

広島発のスタートアップ企業が作るひとり乗りモビリティロボット

 広島県東広島市を拠点として活動する『KGモーターズ』がひとり乗り小型モビリティ「mibot」の実車披露イベントを開催。あわせて、2025年から順次納車予定の市販モデルの予約受付を、8月23日から開始すると発表した。

 KGモーターズは、代表(CEO)の楠 一成氏を中心としたスタートアップ企業。楠氏は、自動車アフターパーツの製造・販売会社の経営を経て、ユーチューブの動画クリエイターとしても活躍しており、自身のチャンネル「くっすんガレージ(現KGモーターズ)」は、登録者数19万人(2024年8月時点)を誇っている。

 今回発表した「mibot」も、動画製作を行うなかで着想を得たオリジナルの小型EVで、T-BOX製作企画がキッカケ。メンバーとともに手作業で作り上げたT-BOXは、2022年の東京オートサロンに出展すると来場者から多くの反響を得た。そこで市販化を目指した“ミニマムモビリティプロジェクト”をスタートさせたのである。

 展示された車両は、「ミニマムモビリティ・コンセプト」として開発を進めてきたものをより市販車に近い仕様に仕上げたモデル(試作車)。KGモーターズでは、本イベントに先立って車両の正式名称を「mibot(ミボット)」と発表しているが、その由来は「小型(ミニマムな)モビリティロボット」。

 小型ひとり乗り、そしてEVという特徴に加えて車名にロボットというキーワードが含まれているのは、自動運転機能の搭載を見据えているのが理由。その自動運転についても、2027年の実証実験開始を目指して開発が進められていることがイベント内で紹介されていた。

 mibotは、原付ミニカー規格(3輪以上の原動機付自転車)に分類されるため、税制や保険などの維持コストが低く抑えられるのに加え、ひとり乗りというのが大きな特徴。

 通常の自動車に比べ、乗車定員が1名といわれるとデメリットに感じるかもしれないが、軽自動車の利用実績によれば、家庭内でのセカンドカーとしてひとり乗り・近距離利用というのが実情。その点を鑑みれば、航続距離100km、最高時速60km/h、最大積載量45kgという車両スペックは必要十分で、社会のニーズを的確に捉えているといえるだろう。


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