この記事をまとめると
■かつてはオプション装備だったもののなかにいまでは標準装備となっているものがある
■リヤカメラやオートライトなどは安全性の面から装備が義務づけられた
■便利な機能やコストダウンが図れるものなどは標準装備化されることも多い
クルマの装備は時代とともに変化している
かつてはオプション、またはグレード別装備だったクルマの装備が、いまでは標準化されているものがある。おかげでクルマの車両価格が高騰……なんて悲しむことはない。だって、その標準装備化によって、より便利に、安全にカーライフを送ることができるからだ。
リヤカメラ
まずは、かつてオプション装備でもあったリヤカメラだ。これは2021年に施行された保安基準の改正がもたらしたもので、新型車は2022年5月から、継続生産車でも2024年5月からは装着が義務化されている。当然、バック時の安全性が高まり、一度バックカメラ映像に慣れてしまうと、もうなくてはならない安全装備になるはずだ。
オートライト
併せて新型車への装着が義務化されたのが、オートライトだ。オートライト機能は、クルマが周囲の明るさを検知して自動的にヘッドライトをON/OFFしてくれる機能のこと。夕暮れ時に、ヘッドライトを付け忘れ、交通事故が多発していたことが義務化の理由のようだが(警視庁の資料によれば、時間別歩行中死者数のピークが夕方の17時から19時になっている)、トンネル走行時にもヘッドライトの付け忘れを防止してくれるメリットもある。
走行中はドライバーが手動でOFFにできないところも機能として徹底している。もっとも、停車中なら任意の操作でヘッドライトON、ヘッドライトOFF、スモールライト点灯状態にすることも可能だ。これもまたオプション装備だったものが、2020年4月から販売される新型車に装着が義務付けられることになっている。
キーレスエントリー
クルマに乗り込む際にキーを鍵穴に差し込んでドアを開ける……という行為はもはや過去のもの。キーに付いているスイッチ操作で開けることができるのが、キーレスエントリー。いまではボディ側のドアハンドルにあるスイッチに触れるだけでもドアロックを解錠、旋錠できるタイプが主流で、たとえば、フランス車ではキーを携帯していれば、クルマに近づくだけでドアロックが解除される機能まであるほど。
この装備もかつてはオプションとして用意されていたのだが、いまでは軽自動車にも標準装備され、普及している装備といっていい。