降雨時こそクルマ……の考えを捨てて乗らない選択も! 運転中の豪雨を甘く見るとクルマも命も失う可能性アリ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■運転中にゲリラ豪雨に遭遇したら安全な場所に停車して雨脚が弱まるのを待つ

■河川のそばやアンダーパスなどの低い場所を避けて少しでも高い駐車スペースを見つけて避難すべき

■8月・9月・10月の台風シーズンは過信せず豪雨の際のクルマの運転を避けたい

8月はゲリラ豪雨の発生率が高い

 8月になって関東地方では毎日どこかでゲリラ豪雨が生じている。ゲリラ豪雨とは、局地的に短時間で降る激しい豪雨のこと。雨量でいうと、「30分間で40mm以上の積算雨量が観測された場合」がひとつの目安らしい(「猛烈な雨」の定義=「1時間に80mm以上の雨」の2分の1)。

 クルマを運転中に、こうした豪雨が接近してきたらどうすればいいのか。

 それは、安全な場所に停車して、雨脚が弱まるのを待つ。これ一択だ。というのも、これほどの豪雨になれば、ワイパーをフル稼働させても十分な視界が得られなくなるからだ。

 また、道路の側溝も、1時間あたり50mmの雨量を超えるとあふれ出し、たちまち道路が冠水する。周囲より少しでも低い場所であれば、もっと少ない雨量でも道路は川のような状態になるだろう。

 基本的に、水位が床面を超えるとクルマは走行不能になる。乗用車でいえば、30cm以上の水深になるともう危ない。

 しかも、道路の水深は見た目だけではわかりにくく、進入してみたらもうアウトという場合も多い。引き返すこともできない、といったケースも多々報告されている。

 したがって、一番有効なのは、「Yahoo!防災速報」やウェザーニュースの「お天気アラーム」などのアプリを利用し、「大雨特別警報」や「記録的短時間大雨情報」などが発表されたら、クルマでの移動は一時的に中止するのが最適解。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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