車検をお店に出すと「高額」になるのは「安全」を買うため! 「車検に通った=この先も安心して乗れる」保証ではない!!

この記事をまとめると

■高額出費になることも少なくない車検でチェックしている項目を確認

■車検は現状で問題はないかを見ているだけでその後も不具合なく乗り続けることができるという保証をするものではない

■車検後も安心してクルマに乗れるように予防整備を実施した際は高額な整備費用が発生することもある

高い車検整備費用はその後の安全を買っている

 クルマを公道で走行させるためには有効な車検が残っている必要があり、新車でなければ乗用車や軽自動車では2年ごと、商用車では毎年車検を受けて有効な車検を更新しなければならないのはご存じのとおり。

 しかし、車検時に見積もりを依頼したところ、数十万円単位の出費が必要となり、慌てて金策に走ったり乗り換えを検討したりする人も少なくない。ではそんな高額出費の可能性もある車検とは、何をチェックしているのだろうか?

 車検でチェックされるポイントは、「同一性の確認」、「外回り検査」、「サイドスリップ検査」、「ブレーキ検査」、「スピードメーター検査」、「ヘッドライト検査」、「排出ガス検査」、「下回り検査」であり、これらの項目で現状問題がなければ車検をパスすることができるというワケだ。

 そのため、たとえば新車で購入して3年目の初めての車検などでは、よほど過走行でない限りは大きな整備をすることなく車検をパスすることができるだろう。

 ただ、車検でチェックされるのは、あくまでいまの状態で車検をパスできるかどうかを見ているだけで、車検にパスできたからといって2年間不具合なく乗り続けることができるという保証ではない。

 例えばタイヤの残り溝は全周に渡って1.6mm以上あれば車検はパスできるが、残り溝1.6mmというタイヤはほぼツルツルといっても過言ではないほどの状態で、大雨の日などは決して安心して走行できる状態ではないというのが事実。

 そのため、ディーラーや修理工場に車検を依頼する場合は、車検をパスできる最低限の整備ではなく、車検をパスしたあとも安全に車両を運用できるように整備をすることがほとんど。そういった予防整備に当たる費用もプラスされていくということになるのだ。

 もちろん「あと半年で次のクルマが納車される」といったように、車検後に長く乗らないことが決まっているのであれば、最低限の整備で車検をパスすることもできるが、出費を抑えたいためだけに最低限の整備で車検をパスすると、車検後に重大なトラブルが発生してしまったり、次回の車検でまとまった整備をしなければ車検をパスできなくなるなど、さらにまとまった出費を覚悟しなければならない事態になりかねないのである。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
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