この記事をまとめると
■ハイグリップタイヤはここ数年で街乗りもサーキットも使えるように進化した
■走行ノイズや乗り心地が硬い傾向にあるほかゴミを拾ってパンクしやすい
■普段乗りでもステアリングの応答性が高くなるので街乗りが楽になる
ハイグリップタイヤは街乗りでも使える?
ひと昔、ふた昔前はストリートタイヤは街乗りやワインディングで履くもの。サーキットではSタイヤを履くものと決まっていた。いや、決まっていないが、そういったユーザーが多かった。
ところがハイグリップラジアルタイヤが進化して、普段乗りからサーキットまでを1本でこなすユーザーがここ最近は主流になった。最近のハイグリップラジアルは、ひと昔前のSタイヤを超えるグリップをもちつつも、街乗りでも使えて耐久性もそこそこな、オールマイティなタイヤになったのである。とはいえ、それなりに弊害もある。今回はハイグリップラジアルにして通勤からサーキットまでこれ1本にしてしまおうかという人に、ハイグリップラジアルのメリット・デメリットを解説する。
まずメリットはなんといっても履き替えなくていいこと。サーキットでは最高のグリップを発揮してくれる一方で、街乗りでも問題なく使えてしまう。サーキット走行前後で履き替えなくていいので、手間がかからずめちゃくちゃ楽なのだ。
デメリットとしては、走行ノイズがうるさい。それでも最近のハイグリップラジアルは以前よりは静かだし、国産メーカーのものはかなり静かで気にならないものも多い。その一方で、アジアンタイヤのハイグリップ系はめちゃくちゃにうるさいものも多い。国産メーカーではノイズを消すために細かいパターンの大きさやエッジにこだわっているが、そのあたりがグリップありきなのか、アジアンハイグリップではびっくりするくらい音がすることがある。