この記事をまとめると
■フォーミュラドリフトジャパン2024の第4戦が7月6・7日にスポーツランドSUGOで開催された
■フォーミュラドリフトジャパンは単走の予選とタンデムバトル方式の決勝によって争われる
■中国・台湾から参戦の張 盛釣選手がうれしい初優勝を飾った
第4戦のラストバトルはどちらが勝っても初優勝
日本発のモータースポーツとして世界中のクルマ好きを熱狂の渦に巻き込んでいるドリフト競技。とりわけアメリカでの人気は驚異的であり、彼の地ではオリジナルのシリーズが誕生するほど。「フォーミュラドリフト」もそんなアメリカで誕生したシリーズのひとつだ。
そして、フォーミュラドリフトで興味深いのが、日本に逆輸入され、ジャパンシリーズが開催されていることだろう。そう、ここ日本でも2014年から「フォーミュラドリフトジャパン」シリーズが行われているのだ。
そんなフォーミュラドリフトジャパン2024の第4戦が、2024年7月6〜7日、スポーツランドSUGOにて行われた。フォーミュラドリフトジャパンといえば、土曜日の単走による予選、そして日曜日のタンデムバトルの決勝と2デイズで行われることはお馴染み。今回は46台のエントラントが予選に挑み、そして上位32台が翌日、7日(日)の決勝へと駒を進めた。
決勝は32台によるトーナメント方式の勝ち残りバトル。先行する「リード」と、それを追いかける「チェイス」をそれぞれ入れ替え、計2本のバトルが行われる。
まずはトップ32。2024シーズンランキングの上位陣が順当に勝ち上がるなか、同ランキング3位の山中真生選手と同7位の草場佑介選手のランキング上位対決が実現するなど、トップ32から見どころは満載。そしてバトルはトップ16、グレート8へと移行し、シーズンランカー同士のバトルも増え、会場は徐々にヒートアップしてくる。
最終的に準決勝に残った4人は、シーズンランキング4位のケン グシ選手と同6位のKANTA選手という上位ランカーに加え、同20位の斎藤太吾選手と同49位の張 盛釣選手という顔ぶれ。順当に上位ランカーふたりが決勝に駒を進めると思いきや、まさかの下剋上が勃発。なんと、斎藤選手と張選手が見事な走りを披露して勝ち上がった。
そしていよいよファイナル。どちらが勝ってもフォーミュラドリフトジャパン初優勝となる戦いは、中国・台湾から参戦する張 盛釣選手がリード、チェイスともに華麗な走りを披露し、うれしい初優勝を飾った。
昨年は最終戦で見事にKANTA選手が逆転総合優勝を果たし、またWRC王者カッレ・ロバンペラ選手がスポット参戦するなど、常に話題を振りまいていたフォーミュラドリフトジャパン。果たして2024年はこの後、どんなドラマが待ち受けているのか、残り2戦も要注目だ。