この記事をまとめると
■時間帯によって一方通行の進行方向が変わる「逆転式一方通行」というものがある
■混雑する朝夕などの状況に合わせて進行方向を変える仕組みだ
■普段その道を使わない人は勘違いしてしまい逆走してしまうデメリットもある
一方通行のルールが時間で変わる!?
時間帯によって一方通行の進行方向が変わる「逆転式一方通行」を知っていますか?
今回は、東京都新宿区の神楽坂や宮城県仙台市などにあることで知られている逆転式一方通行の概要、逆転式になった理由、トラブル発生事例などについて紹介します。
珍しい一方通行路「逆転式一方通行」とは?
逆転一方通行は、進行方向が逆転する一方通行路のことです。時間帯によって進行方向が変わるため、初めて通行する運転者は困惑する可能性があります。
実際に東京都新宿区の神楽坂では、次のように交通規制がされています。
【平日の規制】
・月曜〜土曜の0:00〜12:00(午前):矢来第二交差点→神楽坂下交差点への一方通行
・月曜〜土曜の12:00〜13:00:神楽坂下交差点→神楽坂上交差点は歩行者専用規制(自転車を除く)
・月曜〜土曜の13:00〜24:00:神楽坂下交差点→神楽坂上交差点への一方通行
・月曜〜土曜の12:00〜24:00:神楽坂上交差点→矢来第二交差点への一方通行
【休日の規制】
・日曜・休日の0:00〜12:00(午前):矢来第二交差点→神楽坂下交差点への一方通行
・日曜・休日の12:00〜19:00:神楽坂下交差点→神楽坂上交差点は歩行者専用規制(自転車を除く)
・日曜・休日の19:00〜24:00:神楽坂下交差点→神楽坂上交差点への一方通行
・日曜・休日の12:00〜19:00:神楽坂上交差点→赤城神社前交差点は歩行者専用規制(自転車を除く)
・日曜・休日の19:00〜24:00:赤城神社交差点→矢来第二交差点への一方通行
神楽坂を通ったことがある方や日頃から利用している方ならわかるかもしれませんが、初めて通るときは難関問題といっても過言ではないほど難しいでしょう。
なぜ時間帯によって進行方向が変わるのか?
神楽坂に代表される逆転式一方通行は、混雑緩和のために誕生しました。
たとえば、朝の通勤・通学ラッシュの時間帯は住宅街から駅方面に向かう方向を一方通行にし、夕方の買い物の時間や帰宅ラッシュの時間帯は駅方面から住宅街へ向かう方向を一方通行にすれば、交通の流れがスムースになり、混雑が緩和されます。
時間帯によって変わる混雑状況に合わせて、一方通行の進行方向を逆転させて、交通混雑を緩和させる規制が逆転式一方通行なのです。