この記事をまとめると
■2列シート4人乗りのミニバンの先駆者は日産エルグランドのロイヤルラインだった
■日産エルグランドロイヤルラインでは後席左右席空間がまったく別物だった
■現行型のエルグランドにもVIPグレードとして4人乗りが用意されている
超豪華ミニバンの先駆けは日産だった
一般ユーザーが買う買わないは別にして、いまレクサス初のミニバン(日本市場)「LM」の4人乗り仕様が話題になっている(その後、6人乗りもデビュー)。2000万円という価格も驚愕で、アルファードが大空間3列シートサルーンであるならば、こちらはトヨタ・センチュリーと同じ2列シートの大空間リムジンと呼ぶべき存在だ。
が、そんな2列シート、4座、4人乗りのミニバンの先駆者は、日産エルグランドだったことを覚えているだろうか。
時は1998年。前年の1997年にキャラバン/ホーミーのミニバンとしてデビューした初代日産エルグランドに、オーテックが仕立てた「ロイヤルライン」(695万円)が加わったのだ。当時の日産の社長車として使われたことからも話題になっていた。
全長4740×全幅1775×全高1940mm、ホイールベース2900mm、駆動方式2WD、VG33E 3.3リッターV6エンジン(170馬力、27.1kg-m)+4速ATというスペックはともかく、当時のカタログには「新世代VIP車 ロイヤルライン登場」と高々にうたわれ、後席の説明では、「ファーストクラスVIPシートが最上のくつろぎをもたらします」「それは、まさに航空機のファーストクラスシート。心身ともに、ゆったりとおくつろぎいただけます」などと書かれている。