この記事をまとめると
■発炎筒は保安基準で車載が義務付けられている
■事故やトラブルが発生した際に車両の手前に置いておくものだ
■万が一踏んでしまっても影響がないのかを解説する
発炎筒って踏んでも大丈夫なの?
保安基準で車載が義務づけられている発炎筒。
「発煙筒」ではなく「発炎筒」が正解で、正式には「自動車用緊急保安炎筒」という。
クルマが故障して止まったときに、後続車にその存在を知らせるほか、工事現場で車線規制などを行なっているときにも、こうした発炎筒が使われている。
この発炎筒、燃えているときにうっかり(?)クルマで踏んでしまった場合どうなるのか?
日本保安炎筒工業会によると、燃焼面をタイヤで踏んでしまうと、火が消えてしまう場合があるとのこと。
そして、気になるタイヤや車体へのダメージだが、いまのところ同協会には、発炎筒を踏んでパンクしたといった事例は報告されていないらしい。
発炎筒の火は、見た目は派手かもしれないが、そもそもそれほど激しい燃焼ではないので、タイヤで踏んだりクルマで跨いで通過したりしたとしても、車体等にダメージを与える心配はほんどないようだ。
もちろん、発炎筒を踏むことで、発炎筒がどこかに転がっていったり、隣の車線に転がっていくような可能性もあるし、踏みどころが悪ければ(?)、跳ね上げてしまうような可能性も否定できないので、極力避けるのが基本。
万が一、避けられなかったとしても、発炎筒の真上で止まり続けたりしなければ、車体に引火することもないし(タバコの燃焼温度が650~850度。発炎筒はそれよりも低く、600度ぐらい)、タイヤも一瞬踏むぐらいなら影響はない(靴でタバコの火を消すぐらいのイメージ?)。
いずれにせよ、自分のためにも、後続車のためにも、発炎筒は踏まないことが最善だ。