この記事をまとめると
■少数生産車は既存のモデルをベースに改造を施す手法が取られることも多い
■ベース車両がわからないほどの変更を受けて誕生したモデルをピックアップ
■新たに型式認証を得ているモデルや改造車扱いとなっているモデルも存在する
ロードスターやプログレをベースにクラシックスタイルを再現
少数生産の限定車などは、一からクルマを作っていくと莫大な金額となってしまうため、すでにある既存の車種をベースに改造を施すという手法が採られることも珍しくない。
今回は、一見するとベース車がわからないほどの変更を受けたモデルをピックアップしてご紹介しよう。
ミツオカ・ロックスター
古くから現行車をベースにクラシカルな内外装を与えたモデルを多く世に送り出しているミツオカ。そんなミツオカが手がけた車両の多くが、一見するとベース車がわからないほど手が入れられている。なかでも大きくイメージを一変させているのが、創業50周年を記念してリリースされた「ロックスター」だろう。
ベースとなったのはマツダのND型ロードスターであるが、ライトウェイトスポーツであるロードスターに対して、ロックスターはある意味対極にあるともいえるアメリカンマッスルカーのイメージを纏っており、ロードスターらしい人馬一体の走り味は大きくスポイルすることなく、ワイルドな雰囲気が与えられている点が最大の特徴となっている。
トヨタ・オリジン
トヨタ自動車生産累計1億台を記念して、2000年11月に発売されたのが、初代トヨペット・クラウンのデザインを現代風にアレンジしたオリジンだ。
ベースとなっているのは「小さな高級車」のキャッチコピーでも知られるプログレの3リッターモデルで、パワートレインなどはプログレと同一。しかし、ドアは初代トヨペット クラウンと同じ観音開きに改められており、外装の変更部分はほぼ手作業によって製作されている。
1000台限定ではあるものの、しっかりと型式認証を受けており、プログレとは異なる「JCG17」という型式が与えられている点も興味深いところだ。