この記事をまとめると
■交通事故で公共物を破損した場合には必ず警察に届け出が必要だ
■届け出がないと違反点数が課される
■届け出を出さないと保険もおりない
事故を起こすとクルマや人への補償だけでは終わらない
交通事故を起こしてしまったとすると、たとえ人的被害がなかったとしても、いろいろ弁償しなければならない。
クルマとぶつかった場合は、相手のクルマの修理費用。住宅や店舗を毀損した場合はその費用を負担しなければならない。
そのほかに、ガードレールや、照明灯、標識、カーブミラー、電柱等の道路施設、公共物を破損したときも知らん顔をしていると、当て逃げになるので要注意。
道路施設や公共物とぶつかったときも、必ず警察に届け出ること。物損事故で、公共物の所有者がわからないケースでも、警察に届け出を怠ると安全運転義務違反。違反点数2点、それに加えて当て逃げでプラス5点の合計7点の違反点数が課せられる。
また、警察に事故を届けておかないと、「交通事故証明書」が発行されないので、自動車保険を利用することもできなくなる。
そして、二次災害を防ぐ対処も忘れずに。
それから、自分が加入している自動車保険の事故受付センターにも連絡を入れておこう(保険会社に事故を届けてあっても、修理費を自己負担するなどして、最終的に保険会社からの支払いがなければ、翌年も等級は変わらない。ちなみに保険を使った場合は3等級ダウン)。
さて、ガードレールなどの公共物にぶつかった場合、その修理費の請求が来るかどうかだが、多くの場合、擦った程度では請求が来ない。
大きく曲がったり、折れたりすれば請求が来るだろうが、その場合、請求額の目安は下記の通り。
・ガードレール
1メートルあたり5000円~1万円
・信号機
LEDタイプで約15万円(制御装置まで壊してしまうと、一桁増える!?)
・カーブミラー
本体は2~4万円(工事費用が加わると10万~20万円)
・電柱
7mタイプは1本数万円
15mタイプの電柱は1本15万円ほど
いずれも製品代はそれほど高価ではないが、工賃が高いので、賠償することになると、自動車保険(対物保険)を頼ることになるはずなので、警察への事故届だけは忘れずに。