スタイリッシュさ極まる! 第4のレンジローバー「ヴェラ-ル」日本上陸 (1/3ページ)

ランドローバー史上最小のCd値を達成

イギリス・ランドローバーの「レンジローバー」シリーズラインアップにおいて、高級コンパクトSUV「イヴォーク」と、高級ラージサイズSUV「スポーツ」の間に位置する第4のモデル「ヴェラール」が日本上陸、受注が開始された。ランドローバー・ヴェラール

ほかのクルマにはないヴェラールならではの特徴、つまり魅力は、「Reductionism(還元主義)」というコンセプトに基づき、ムダを徹底的に排除した内外装デザインに他ならない。

エクステリアは、なめらかな面と曲線で構成する現代のブリティッシュ・デザインに則りながら、ランドローバー初となる「デプロイアブル・ドアハンドル」を採用。施錠時および8km/h以上での走行時はドアハンドルをドアパネル内部に電動格納することで、凹凸のないスッキリしたサイドビューと、ランドローバー史上もっとも低い空気抵抗係数0.32を実現した。

また、「インテリジェント・ハイビーム・アシスト」と「アダプティブ・フロント・ライティング・システム」を備えた「マトリックス・レーザーLEDヘッドランプ」を設定するなど、最先端の技術と細部にまでこだわったクラフトマンシップが外観からもうかがえるものとなっている。

インテリアでもシンプルな機能美が表現されている。2つの高解像度10.2インチタッチスクリーンによるインフォテインメントシステム「タッチ・プロ・デュオ」を全車標準装備。ナビゲーションを表示しながら、エアコンやエンターテインメント機能をタッチスクリーンおよびロータリー・コントローラーで操作可能とした。

なお、イグニッションオフの状態では、2つのタッチスクリーンに加え、フルデジタルメーターやヘッドアップディスプレイ(HUD)の表示も完全に消えることで、エクステリアと同様にスッキリとしたシンプルな室内空間が演出される。 また、従来からの本革に加え、モダンで耐久性に優れたKvadrat(クヴァドラ)社のプレミアムテキスタイルを自動車業界で初めて設定。

パンチング加工やカット・ダイヤモンド・シグネチャーなども採用し、デザイン性の高いインテリアとした。 デザインコンシャスなヴェラールにおいても、ランドローバーのモデルらしく実用性と悪路走破性は極めて高い水準を確保している。

後席を40:20:40分割可倒式としたヴェラールでは、通常時では673リッターの荷室容量を、後席格納時に最大1731リッターまで拡張できるため、長い荷物の積載も可能。そのほか、車やキーに触れることなく車外からテールゲートの開閉操作が可能な「ハンズフリー・パワー・テールゲート」や、ウェアラブル技術を活用したウォータープルーフ仕様・耐衝撃のリストバンド型「アクティビティキー」も用意されている。

さらに、電子制御エアサスペンション搭載車では、速度や路面状況などに合わせて自動的に車高を調整。目的地に到着してエンジンを切るかシートベルトを外すと車高を10mm、ドアを開くとさらに30mm下げる「オートマチック・アクセスハイト」に加え、リヤのみ上下50mmの範囲で高さを調整する機能も備えることで、大きな荷物の出し入れを容易にした。そして、105km/h超での走行時は車高を標準車高から10mm下げて空気抵抗を低減し燃費を向上、50km/hまでのオフロード走行時は車高を46mm上げて最大地上高251mmを確保する。


遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

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