この記事をまとめると
■日々さまざまな場所で活躍する建設機械
■建機にもDX化が求められるようになった
■このような状況下で注目されているのが「ドボレコJK」だ
大きく複雑な形の建機には死角が存在
各地の現場で活躍する建設機械(建機・重機)。力強い動きで多くの作業をこなしていく。その迫力を目の当たりにすれば、一度は自身で操作してみたいと思う人も多いだろう。しかし、そのオペレーションには熟練の技を必要とする。決して、未経験者が一朝一夕に操れるものではないのだ。
とくに大型重機の場合には作業の難しさだけではなく、まわりに対する安全性により一層の配慮をしなければならない。それは、ボディが大きく複雑な形をしているために、オペレーターからの死角が多数あるからだ。加えて、現場のほとんどが複雑な地形や障害物に囲まれた場所であり、どこにどのような危険が潜んでいるかわからない。ゆえに、操縦には細心の注意が求められる。
少しでもこれらの危険を減らすためには、ベテランのオペレーターを多数採用したり、監視員や交通整理員をより多く配置したりすればよいのだが、2024年問題もあって人手不足は深刻な状態にあるといえる。そこで、土木・建築現場にもDX(デジタルトランスフォーメーション、データ/AI/IoTなどのデジタル技術を活用し、業務プロセスの改善など行うこと)化が求められるようになったのだ。
このような状況のなかで注目されてきているのが、ザクティの開発した重機取付型セーフティカメラシステム「ドボレコJK」である。これは、建機に装着したカメラからの映像をAIで解析し、いち早く危険を探知して接触事故などを未然に防ぐためのシステムだ。建機メーカー純正品ではなくあと付け可能な市販品だから、すでに活躍している重機にも装着することができる。こういった汎用性の高さが、魅力のひとつになっているといってもよいだろう。