かつて新車には季節によって売れる「旬のクルマ」があった! 新車ディーラーが昔のような「季節戦略」をとれなくなったワケ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■かつては時期や季節によって特定の車種を「イチオシ」として販売していた

■いまでは納期遅延などが影響し、タイミングを狙ったセールスが困難になっている

■登録車の分野では海外市場が優先され「季節」を狙ったセールスが難しくなっている

クルマも時期によって「売れるモノ」「売れないモノ」があった

 かつて「ファミリーセダン」などと呼ばれ、セダンが新車需要の中心だったころ、そのほかのボディタイプにはある意味「旬」があるような形で販売促進活動が行われていた。

 たとえばミニバンは、「夏のお盆休みシーズンにレジャーや帰省で新車に乗りたい」というニーズが目立ってくるので、5月の大型連休(ゴールデンウイーク)明けからは、「イチ押しクルマ」として積極的な販売促進活動が展開されていた。かつては「クロカン(クロスカントリー)4WD」といった表現の似合うモデルの多かったSUVは、冬のウインターレジャーシーズンに納車が間に合うタイミングで熱心に売り込んでいた。

 軽自動車やコンパクトハッチバック、セダンあたりは「通年もの」として年間を通じてよく売れているなか、ミニバンやクロカン、そしてバブル崩壊後しばらくするとステーションワゴンがブームになったりしたが、これらはレジャービークルとなることもあり、夏や冬のレジャーシーズン時期前に商談の引き合いが多くなったりしていた。

 社会人になったばかりの男子は、現在とは異なりほとんどが運転免許を持っており、その多くはクーペモデルを購入していたので、このあたりのモデルはボーナス支給シーズンには動きを見せていたようである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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