この記事をまとめると
■ここ数年で一気にGPSやインターネットや無線通信を使った技術が発達
■これによりスマホのナビゲーションが進化している
■トラック用の最新ナビの内容について詳しく解説する
ナビゲーションシステムと運行管理を連動
GPSやインターネット、無線通信などを使った技術が発達し、クルマもずいぶん便利になった。その最たるものが、スマホのナビゲーションだろう。車載用のポータブルタイプや据え付けタイプには独自の機能もあるが、手軽にインターネットや無線通信とつなぐことができるスマホの利便性は、それらを凌駕するといっても過言ではない。最新の地図が使えることはもちろんだが、必要なところとリアルタイムで接続できるのは、スマホという通信機器ならではの機能といえる。
こういった特徴を利用して、ビジネスの利便性向上を図るシステムがある。それが、ナビタイムの「ビジネスナビタイム動態管理ソリューション」だ。これまでに多く見られたデジタルタコメーター・ドラレコなどと連動するタイプの運行管理システムとは、まったくの別物なのである。従来のシステムは、車両がどのような状態でどのように運行されたかということを、記録・分析することが中心になっている。すなわち、過去に対する運行管理をしていることになるのだ。
これに対して、動態管理ソリューションは同じ運行管理でも、ナビゲーションシステムと連動するところがポイントになっている。配送先や訪問先にトラックで行くための効率的なルートや、その日の配送・訪問計画の作成を提案するなど、未来に向けた運行管理ができるシステムなのである。
ナビタイムはもともと、ナビゲーションサービスを行うソフトを提供する会社だ。移動をする上で、交通機関(この場合は自動車による移動)の最適経路探索システムに強みを持っている。この技術を生かし、これまで一般者向けが中心であったナビゲーションサービスに業務用の機能を取り入れることで事業者が使いやすいシステムにしたわけだ。