お米を運んで東北から北関東をぐるり1周! トラックドライバーの仕事に2日間密着した!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■日本独自の文化、デコトラ

■ドライバーはどんな人なのだろうか?

■今回はナオキさんの仕事現場に密着

自社工場製のサイドバンパーやリヤバンパーを装備

 好きなことを仕事にして稼ぐ。これは多くの人にとって人生の重要な選択だ。乗り物が好きでハンドルで稼ぐ。国内の流通を支えるトラックドライバー達がいるからこそ、日常の生活を過ごせているのだ。今回紹介するのは日本人にとってもっとも身近な食材である、お米を運ぶトラッカー。プロドライバーの仕事ぶりを紹介しよう。

 今回の主人公は、宮城県の北西部・大﨑市に拠点を構える「陸東運輸」の17スーパーグレートを駆るナオキさん。運転手歴20年超の同社でも中堅選手といえる存在だ。

 社歴の長い陸東運輸は、昔々はいわゆるデコトラ仕様に飾ったトラックでデコトラマニアも唸る名車揃いだった。しかし現在は、派手な飾りは控えつつも、屈強なつくりボディに自社工場製のサイドバンパーやリヤバンパーを装備した、時代に則したスタイリッシュな車両へと変貌を遂げている。東北名産である米という穀物を全国各地へと運ぶのが同社の主な業務である。

 同行取材した際の運行は、2日間に渡って宮城~山形~茨城~宮城の東北から北関東をぐるりと一筆書きの航海。同社がメインで扱う積荷の行き荷はお米。帰り荷は豆などの穀物や飼料、肥料など。ある程度の鮮度は求められるものの、鮮魚や青果などの生鮮品の急ぎの荷物ではないので、原則としては「全ベタ(一般道のみの走行)」が基本だという。

 全ベタと聞くとヘビーな印象を受けるが、陸東運輸ではトラック協会が設定した規定に則り、430=ヨンサンマル(4時間走ったら30分以上の休憩)、9時間走ったらその日の運行は睡眠を含めた大休憩というルールを徹底している。安全やドライバーの健康を考慮した労務管理を厳守する。


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