新品で溝が十分! サイズも適合! それでもトラックに乗用車用タイヤを履かせると車検に通らないケースがある (1/2ページ)

この記事をまとめると

■タイヤはクルマの安全を左右する

■自分のクルマに合ったサイズ選びが重要

■溝がシッカリとありサイズが適合していても車検に通らないケースもある

タイヤに羅列される数字やアルファベットの意味とは?

 タイヤにはサイズがある。これがクルマに適合していなければ、「道路運送車両法・保安基準」に不適合となるために車検は通らない。ゆえに、タイヤを購入する際には、その点に十分注意をする必要があるのだ。しかし、このサイズ表記はなかなかの曲者で、さまざまな数字やアルファベットなどが羅列されており、一定の知識がなければ理解するのは簡単ではない。

 タイヤ販売店などの商品札(おもに乗用車)を見ると、タイヤのサイズは「175/60-14」などというように表記がされている。これは、タイヤサイズを現す最低限の情報だ。最初にある「175」は、タイヤの「断面幅」を現している(「175」は「ミリメートル」表記だが、「インチ」表記のものもある)。「断面幅」とは、タイヤ幅の一番膨らんでいる部分(刻印された文字などの突起部は含んでおらず、これらを入れた場合は一般的に「総幅」と呼ぶが、一部のメーカーでは「総幅」を「断面幅」としている例がある)のこと。

「60」は「偏平率」で、計算式は「断面高÷断面幅×100」。ゆえに、表記された数値の単位は「%」である。「断面高」とは、タイヤの厚み(外径-内径÷2)のことを指している。すなわち、「偏平率」とは断面幅に対して断面高が、どれくらいの比率であるかということを示しているのだ。「14」は、インチで表された内径(=ホイール外径)である。この3つの数値が、タイヤの外径・外周長を確定する要素になり、車高・走行距離・スピードのメーター表記と密接に関連する。

 これに加えて、ロードインデックス(荷重指数)が表記されているタイヤがある。サイズ表記の後ろのほうに2桁や3桁の数字、あるいは「148/145(単輪荷重指数/複輪荷重指数)」というように書かれている。これは、規定の条件下でそのタイヤが支えることができる最大負荷能力を示す数値のことで、これに対応して負荷能力が規定されているのだ。もし、タイヤの負荷能力を超えた力がかかると破損する危険性が高まるので、重い荷物を積載するトラックは、この表記にも注意が必要になってくる。


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