この記事をまとめると
■交差点内の右折の矢印信号の点灯時間は警察がタイミングを決めている
■各都道府県警の「信号機BOXご意見受付ページ」にメールするして改善を要求できる
■誰もが納得するような仕組みにするのはなかなか難しいのが実情だ
短すぎる右折信号はどうにかならんのか!?
大きな交差点などで、右折の矢印信号があるのは確かにありがたいが、なかにはその点灯時間がやけに短いケースもある。
実際、1回の矢印信号で1~2台しか右折できないようなところもあるが、これは一体……。
信号機の設置は各都道府県の公安委員会によって行なわれ、その管理は警察の交通規制課が担当している。したがって、信号が変わるタイミングは各都道府県の警察が決めることになっている。
そして、最小青時間の目安も決まっていて、車両用青信号は直進交通において15秒以上、右折等専用矢印は5秒以上とのこと。
そのうえで、朝夕の通勤時間、日中、夜間とそれぞれ時間帯ごとに青信号の時間を調整しており、たとえば通勤時帯はより混雑する側の青信号の時間を1割ほど長くするなど、交通事情を考慮しながら信号の変わる周期=サイクルを決めている。
警視庁でも、右折信号を含め、信号のサイクルは他方向の交通量も考慮しながら決めているとしているが、なかには疑問に思えるサイクルで運用されている信号も……。
そうした疑問がある場合、各都道府県警の「信号機BOXご意見受付ページ」にメールしてみるといいだろう。ただし、苦情受付係ではなく、あくまで「ご意見受け付けページ」なので、投稿してもすぐに状況が改善されるわけではないが、ある程度同じ意見が集れば、改善に向けて動き出してもらえる可能性はあるだろう。
一方で、上掲のとおり信号のサイクルは他方向の交通量も考慮しながら決めているので、誰もが満足するサイクルにするのは容易ではない。
こうした問題は、「三方一両損」ではないけれど、「誰もが同程度不満」といったポイントを「おとしどころ」にするのが大人だと思う。
もっともそれだって決して簡単ではないのだが、意見がある人はとりあえず、「信号機BOX」へメールすることからはじめてみよう。