今年はシビックから目が離せない!
日本イチの耐久レースである「スーパー耐久」は、ST-Qクラスという新設されたクラスで、カーボンニュートラルに関係する実験を、レース現場を通してメーカー各社が行っていることが大きな話題となっている。
そんなスーパー耐久で昨年から注目を浴びているマシンが、ホンダのレーシングスピリットを脈々と受け継いでいるシビック・タイプRだ。さらに昨年、ホンダのレーシング部門を担うHRCが、カーボンニュートラル燃料を使用するシビック・タイプRをST-Qクラスに持ち込み、実験や製品開発といったことをレース現場でを使って直に行っている。今年はさらに、昨年の結果などを生かしてマシンをアップデートしており、「熟成」をテーマとし、シーズンを通して新たな戦いに挑むという。
そして今シーズンのST-2クラスに至っては、昨年の覇者であるHRDC(ホンダ社内の有志たちで結成されたチーム)に対抗する形で、ライバル勢もシビック・タイプRを持ち込むので、こちらのクラスは例年以上に白熱した戦いになること必至だ。
今回紹介する映像は、2024年シーズン開幕直前に宮城県のスポーツランドSUGOで行われた、公式テストの様子を実際のスーパー耐久に参戦する、モータージャーナリスト兼レーサーの桂伸一氏によるリポートとともにお届けする。