新しくなったクワトロが左右輪のトルクを自在に振り分ける! アウディ S3がマイナーチェンジを実施 (1/2ページ)

この記事をまとめると

◾️アウディS3にマイナーチェンジが行われた

◾️出力と駆動系の大幅アップデートし、フロントサスペンションのセッティング変更した

◾️よりフラットでワイド感を強調するデザインとしている

アウディS3がマイナーチェンジを実施

 アウディのCセグメント、A3のスポーツモデルにして、程よいパワーとスポーティさがウリのS3。そんな同車はこのたびマイナーチェンジを行い、その商品力を大きく向上させた。今回はそのマイナーチェンジでの変更点を紹介する。

 まずはデザインから見ていこう。エクステリアでは、アウディの象徴であるシングルフレームグリルをフレームレスにして採用。そして形状をよりフラットでワイドなものにした。そのなかにL字型のメッキパーツによる柄をグリル中央に配置し、ボリュームを強調している。バンパー両端には大きく開いたエアダクトが配置され、それらを繋ぐようにフロントスポイラーがあることで、フロントマスクの視覚的な厚みを抑えている。

 グリルの形状変更にあわせて、ヘッドライトもフラットな形状となり、フロントフェイスのワイド感を演出している。ライトハウジング上端のデイライトのデザインは、最大4種類から選択できるようになった。

 リヤバンパーにはブラックのリヤエプロンが備わり、そこにもフロントグリルと同様のL字型の模様がされている。また、RSモデルにならって反射板を垂直形状に変更し、よりスポーティな外観になった。そんなエプロンから顔をのぞかせる4本出しマフラーが、そのスポーティネスをさらに強調している。加えてこのデザインを包むカラーとして、新たにマット仕上げのデイトナグレーが追加された。そんなアウディS3に組み合わせるホイールは18インチが標準装着となっているものの、オプションで19インチのホイールも選択可能となっている

 インテリアはダークカラーをベースにシルバーのさりげないアクセントがあしらわれ、落ち着いた印象だ。そんななかでも、ブラックのルーフライニング、ステンレススチールのペダル、Sのロゴをあしらったアルミニウムのドアシル、アルミニウム調のインテリアトリムが、スポーティなキャラクターを強調している。

 Dシェイプのステアリングホイールには、マルチファンクションボタンと、クロームメッキが施された新しいパドルスイッチが装備された。シートはヘッドレスト一体型のもので、サイドサポートも十分に与えられ、コーナリング時に横方向のサポートしてくれる。内装表皮はDinamica(ダイナミカ)マイクロファイバーと新しいテクニカルテクスチャードファブリックも選ぶことができる。

 今回のマイナーチェンジにて、最高出力と最大トルクが向上している点も見逃せない。その値は333馬力、420Nmもの値を誇り、変更前と比較して出力は23馬力、20Nmもの向上を果たした。その結果、0~100キロ加速は4.7秒に短縮。最高速度は電子リミッターによって250キロで制限される。また、これだけでなく、エンジンとトランスミッションもよりスポーティーな制御が行われるようになった。さらには、フロントブレーキも強化され、ディスクは4ミリほど厚くなり、キャリパーも2ピストン化され制動力が強化された。


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