クルマだからって興味本位で近づくのは危険! クルマで「くま」に遭遇したときの誰でもできる対処法とは

この記事をまとめると

■猿やクマなどの野生動物に遭遇した場合どう対処するのが良いか解説

■クルマで遭遇した場合には主に4つの対処法を行うことが非常に大切

■観光地などでは野生動物への餌やりが問題視されているため絶対に行わない

クルマから出ずに距離を取るが基本!

 最近、ニュースで頻繁に目にするのが、猿やイノシシ、クマなどの野生動物が里に降りてくるというもの。もともとは山のなかで暮らしていたのが、地球温暖化でエサとなる木の実などがなくなって、食料を求めて街に出てくるというのが理由だったりする。なかでもクマの被害は深刻で、畑を荒らされるだけでなく、家に侵入してメタメタに。さらには人に襲いかかって死者まで出ているほど。最近ではこれまた温暖化のために、冬眠もしなくなっているという説もあって、状況は深刻になるばかりだ。

 もしクマに遭遇したらどうすればいいのか。クマがいることで有名な世界遺産、北海道の知床で管理保全などを行う知床財団で話をうかがった経験がある。ばったり遭遇したときだけでなく、クルマでクマに会ったときの対処方法についても聞いたので、ここで改めてまとめてみよう。

 ポイントは4つで、距離を取って近づかない/クルマのなかにいる/窓を閉める/スピードを落としてすみやかに通過する、となる。ちなみに歩いていて遭遇した場合は、距離によってさまざまな対処法があって、なかには相当冷静にならないといけないものもあるが、クルマの場合はどれも簡単にできることばかり。クルマのなかにいれば安全なのでなおさらだ。

 ただし、わざわざ4つのポイントでわかりやすく周知・告知をしているのには理由があって、要は守られないことがあるから。知床は観光地でもあるのでなおさらとのことだが、近寄ったり、窓を開けて写真を撮ったりする例も多く、夏場は渋滞することも。なかにはエサをあげる場合もあって、そうなると自然に生きるクマの感覚が狂って、人やクルマが近づけばエサをくれるものと思ってしまうし、街なかにやってくる可能性も高まる。日光のサルがいい例だ。

クルマで「くま」に遭遇したときの誰でもできる対処法とは

 そうなるとクマにとって不幸なことにもなるので、クルマに乗って遭遇したらそのメリットを活かして、距離を保ちつつ、すみやかに離れるのが基本ということ。

 一瞬とはいえ、野生のクマを見たというだけで十分と心得るべしだ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
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