この記事をまとめると ■トヨタGRヤリス のマイナーチェンジモデルの販売日が決定
■新開発のミッションを設定したほか、インテリアや操作系が一新されている
■限定モデルが2種類、それぞれ100台ずつ用意される
GRヤリスが生まれ変わった! いま、国産スポーツカーの世界でもっとも勢いがあるマシンがトヨタのGRヤリスではないだろうか。スポーツカーとしては控えめな1.6リッターの排気量しか持たない3気筒ターボエンジン「G16E-GTS」は、いまどきの国産車では珍しい、愛知県の上郷工場の職人による手組みエンジン。馬力は272馬力、最大トルクは37.7 kgf⋅m(馬力、トルク共にマイナーチェンジ前)を発揮する。
GRヤリスのエンジン 画像はこちら
そんなGRヤリスは、元々はWRCのホモロゲーションモデルという位置付けで登場したが、現在ではラリーのみならずスーパー耐久などのサーキットでも多くのチームに愛用されており、令和のモータースポーツシーンに欠かせない1台となっている。
スーパー耐久を走るGRヤリス 画像はこちら
そして本日3月21日、2024年の2024年1月12日に発表され、大きな話題となっていたマイナーチェンジ版のGRヤリスの販売日がついにアナウンスされた。改めて進化ポイントをいくつか見ていこう。
トヨタGRヤリス(MC後モデル) 画像はこちら
まず、今回のGRヤリスの進化ポイントにおける代表例は、目玉でもある「幅広いドライバーがスポーツ走行を楽しめ、レースでMTと同等に戦えるAT」を目指して開発したという、「GAZOO Racing Direct Automatic Transmission(以下:GR-DAT) 」と名付けられた8速ATミッションの追加設定だろう。
トヨタGRヤリス(MC後モデル)のミッション 画像はこちら
このATは、トルコンATでありながら、レースの世界では当たり前となっているDCTと言われるミッションと同等かそれ以上のレスポンスを発揮するユニットに仕上がっているのが最大の特徴だ。しかも、トルコンATなので、DCTにたまにあるギクシャクした動作をしない点も大きなメリット。「ATでスポーツ走行とか大丈夫なの?」という声もあるそうだが、実際、このユニットはレースの世界で数年前からテストが繰り返されており、徹底的に作り込まれているので信頼性はお墨付きだ。
エンジンは同型でありながらも304馬力にまで出力アップしており、最大トルクも40.8kgf⋅mとなっている点も見逃せない。
トヨタGRヤリス(MC後モデル)のスケルトン 画像はこちら
インテリアでは、「ドライバーファーストなコックピット」となるようインパネの形状を作り替え、ドライバー側へ15度傾けて設置したほか、ハーネスで身体をシートに固定した状態でも使いやすいスイッチ配置を実現している点にも注目だ。
トヨタGRヤリス(MC後モデル)のインパネ 画像はこちら
マイナーチェンジによって走りの面がより磨かれている。