この記事をまとめると
■レクサスNXが一部改良を実施し「オーバートレイル」パッケージを追加した
■ボディ剛性のアップ、サスペンションの改良などにより走行性能を向上させた
■2月29日からの発売で価格は485万円から
走行性能に熟成を重ねたレクサスNX
LEXUSは、2024年2月29日、「NX」に一部改良を行い、ラインアップに「OVERTRAIL (オーバートレイル)」を新たに加えた。
NXは、2014年に高級車ブランドのレクサスから発売された初のコンパクトクロスオーバーSUVで、高級感のある内装を備え、「Premium Urban Sports Gear」をコンセプトに開発されたモデル。レクサスの世界戦略車として90カ国以上で販売され、これまで累計142万台が出荷されている。
現行モデルは2代目であり、走行性能とデザインを刷新。ガソリンエンジン、HEVモデル、そしてLEXUS初となるPHEVモデルの4種類のパワートレインを用意する。HEVモデル、PHEVモデルを含め、グローバルでのNXの電動車比率は56%を超えており、多様な地域のニーズや市場環境に寄り添った電動車の普及を通じ、CO2排出量の削減に貢献している。
今回のNXの改良では、ハンドル操作のダイレクト感を向上させて「意のままの走り」を実現するため、リヤボディの変形を抑えるブレース等を追加。ボディ剛性のさらなる強化に加え、走り込みを重ねて熟成したサスペンションにより、乗り心地も高い次元で両立しているのがポイントだ。
NX450h+、NX350h、NX350には走行制御の改良、NX350には走り始めの前後トルク配分の見直しを行った。ボディ系、エンジン架装系のNV諸元の見直しも行い、室内の静粛性も高めている。また、NXのAWD車すべてにTrailモードの改良を行い、凸凹路等で発生しやすいタイヤの空転を自動制御。接地輪に駆動力を最適に配分することで、走破性も向上している。
外装色は、独自のソニック技術による金属質感表現と豊かな色彩が調和する「ソニックカッパー」を新たに採用。内装色は、version Lに「ソリスホワイト」を追加し、「ヘーゼル」をオーバートレイル以外の全車に設定する。
装備面は、NX全車にインストルメントパネルセンター部ボックス内に充電用USB Type-Cを2個追加(オプションでドライブレコーダーを設定した場合は追加なし)、リヤアウトサイドハンドルへの照明追加、盗難・不正売買防止策として、フロントガラス下の助手席側にVINナンバーを追加するなど、快適で安心のドライブを提供してくれる装備・機能を充実させた。
また、350 F SPORTには、Advanced Park(リモート機能なし)+パーキングサポートブレーキ(周囲静止物)を追加しており、より安全に運転ができるようになった。
新たに追加された「オーバートレイル」は、カーボンニュートラル社会や、「人と自然とモビリティの共生」の実現を目指し、幅広いアウトドアライフスタイルに寄り添う「OVERTRAIL PROJECT」の一環として開発されたモデルだ。
オフロード走行時の安定性・快適性を両立し、アウトドアライフスタイルをイメージしたエクステリアと、上質なインテリア空間で心豊かな時間を演出。専用にチューニングを施されたAVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション・システム)は、凸凹路走行時の乗員の頭の揺れを抑制してオフロード走行時の安定性・快適性を実現する。
エクステリアは、専用のブラック系のカラーの「グリル」、「ウィンドゥフレーム」、「ドアハンドル」、「アウターミラー」、「ルーフレール」、「18インチホイール」が装備され、より引き締まった印象になった。さらに、標準仕様に比べ15mm高い地上高の設定、専用18インチタイヤを備えるなど、悪路走破性も高めている。
外装色は新色の「ムーンデザート」が追加され合計7色となった。インテリアに関しては、ブラック基調の低彩度の専用モノリス内装、ナチュラルカラーを使用した専用のジオレイヤーのオーナメントを採用。より上質なオフロード空間に仕立てられた。
新型NXの価格は、グレードによって485万〜772万円。スタイリッシュで機能性にさらに磨きがかったNX。今回はオフロードを意識した「OVERTRAIL」の追加され、AWD車のTrailモードに改良が加えられたことで、アウトドアライフのお供としてこれまで以上に活躍してくれることが期待される。
普段は街なかでスマートに乗りつつ、休日はアクティブなアウトドアライフを楽しむなんてライフスタイルの人にはぴったりのSUVとなったといえそうだ。