この記事をまとめると
■輸入車の世界では「ヨーロッパ」や「創業者」の名前を用いた車種名が存在する
■国産車の場合、その例はかなり少ないので最適なものを独断と偏見で選んでみた
■日本由来の名前は海外でヒットする可能性も!?
日本らしい車名をそろそろ名付けてもいいのでは?
車名の付け方というのはメーカーや車種によりさまざまなわけだが、多くのそれは「そのまんま系」(部屋っぽいからルーミー、400馬力だから400Rなど)と「雰囲気系」(なんとなく爽やかに感じさせたいからセレナ=スペイン語で「晴れやかな」「爽やかな」の意)に大別されるといっていいだろう。
しかし、輸入車の一部には、けっこう(日本人からすると)変則的に感じられるネーミング方法を用いたモデルもある。
たとえばフェラーリ512BBは、小学生の頃の筆者は「……365馬力が512馬力になったのか?」などと思っていたが、そうではなく「5リッターの12気筒だから」ということで名付けられた車名である。また、なぜか地名がそのまま車名になっている「フェラーリ599GTBフィオラノ」「ロータス・ヨーロッパ」もあれば、偉人(創業者)の名前が車名になってしまった「エンツォ・フェラーリ」なんてのもある。そしてそれらの(日本人からすると)変則的なネーミングは、なかなか粋でもあるようにも思える。
であるならば、国産車にもその手の変則的ネーミング術を適用してやれば、なかなか粋なクルマが生まれるのではないか──と(ヒマなので)考えてみた結果の一覧を、ここに発表しよう。
まず、もしも「512BB的ネーミング」を国産車に対して行うとしたら、「今後スズキが超本格的で骨太な軽を発表するとき」にこそ、適用されるべきだろう。
それがどんな超本格的軽自動車になるのか、現時点ではわからないし、たぶんスズキはそんなモノを出す予定もないとは思う。だが、もしも出るとしたら、車名はぜひ「スズキ 366GT」にしていただきたい。言うまでもないが「3気筒・660cc」という意味である。なんともシンプルで潔い、ステキな車名ではないか。
もしもGTという部分に古臭さを感じるのであれば、「スズキ 366 OS(サンロクロク・オーエス)」でもいいだろう。OS=Osamu Suzukiである。偉大なる中興の祖の名を、車名と歴史に刻むのだ。
鈴木 修会長の名前が出たところで「偉人系または創業者系ネーミング」に移りたい。
先ほども申し上げたとおり海外では、フェラーリの創業者であるエンツォ・フェラーリ氏の名前をそのまま車名にした「エンツォ・フェラーリ」があったわけだが、エンツォが車名になるなら、我が国が誇る「あの人」だって車名になっていいはずだ。
つまりはスーパースポーツ「HONDA SOICHIRO」の誕生である。
いまのホンダがそんなモノを作るかどうか定かではないが(たぶん作らないだろう)、もしも初代NSX的な何か、あるいは「現代版S2000」みたいな何かが誕生するとき、その車名はぜひとも「HONDA SOICHIRO」にしていただきたい。「SOICHIRO HONDA」でもいいのだが、そうするとエンツォ・フェラーリのパクリだと思われてしまいシャクなので(まぁパクリなのだが)、ここは氏・名の順で行くべきだ。
また、トヨタの豊田章男会長もそろそろ偉人枠ということで、「モリゾウエディション」レベルでお茶を濁すのではなく、そのものズバリの「トヨタ Toyoda Akio」を車名とするに値する1台を作り、世界で勝負していただくべきだろう。