この記事をまとめると
■名称だけでどのメーカーのどのクルマか連想できるボディカラーがある
■ブランドの象徴として有名なボディカラーを10色ピックアップ
■クルマは自分好みのボディカラーを選び、愛着がわくことではじめて「愛車」と呼べる存在になる
ブランドを象徴するカラーがある
クルマを所有する以上、新車・中古車を問わず何らかのボディカラーを選ぶ必要があります。迷うこともあれば、ほかに選択肢がないほど指名買いならぬ「指名色」として決めることもあるでしょう。
挙げればキリがありませんが、名称だけでどのメーカーのどのクルマか連想できるボディカラーをピックアップしてみました。
チャンピオンシップホワイト(ホンダのタイプR)
おそらくホンダ党でなくとも「チャンピオンシップホワイト」と聞けばホンダのタイプRを思い浮かべられるほど、高い知名度を誇るボディカラーではないでしょうか。1965年のF1世界選手権を戦った「RA272」が、最終戦メキシコGPにおいてホンダにF1初優勝をもたらせたマシンに塗られていた色がモチーフとされています。
純白というよりは少し黄色がかったボディカラーは、NSXタイプRで初めて採用され、以来「タイプR」を象徴するボディカラーとして高い人気を誇っています。
チャンピオンイエロー(スイスポ)
ホンダにとってのチャンピオンシップホワイトに対して、スズキ・スイフトスポーツにとって外せないボディカラーといえば「チャンピオンイエロー」。ジュニア世界ラリー選手権(JWRC)で活躍した初代スイフトスポーツ(海外名はイグニススポーツ)のボディカラーもチャンピオンイエローのボディカラーをまとっていました。
それ以降、歴代スイフトスポーツには必ずイエローのボディカラーが設定され、4代目にも「チャンピオンイエロー4」が用意されています。
ダンデライオンイエロー(ランエボシリーズ)
1995年1月に発売されたランサーエボリューションIII。デビュー当時、GSRに設定された5つのボディカラーのなかに、ひときわ目を引く色が用意されていました。それが、ランサーエボリューションシリーズとしては初のイエローのボディカラーとなる「ダンデライオンイエロー」でした。
この鮮やかなダンデライオンイエローは、のちにランサーエボリューションVおよびVIIにも採用され、さらにFTOの1994〜95日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞記念車にも設定されました。
WRブルー(スバル)
スバル車でイメージするボディカラーとして真っ先に思い浮かべるのは「WRブルー」ではないでしょうか。もともと、WRCに映えるボディカラー、つまり雪や砂、石畳といったラリーのステージでも映えるブルーをイメージして開発されただけあって「WRブルー」の名は伊達ではない! のです。
初代WRブルー、正確には「WRブルー マイカ」でしたが、その後「WRブルー パール」へカラーチェンジ。ラリーからサーキットへと戦う舞台を移したことによる色味の変更なのです。まさにモータースポーツに直結したボディカラーのひとつといえるでしょう。
ワンガンブルー(R35GT-R)
R35GT-Rの2020年モデルに印象的なボディカラーが設定されました。その名も「ワンガンブルー」。誰もが「湾岸」をイメージしたに違いありません。期間限定モデルとして設定された「GT-R 50th Anniversary」でも選択可能であり、トミカリミテッドヴィンテージ NEOシリーズでもこのボディカラーが採用されました。
この「ワンガンブルー」は、R34スカイラインGT-Rを象徴するボディカラーである「ベイサイドブルー」の流れを組む色と聞けば、次に実車を見たときの印象が大きく変わるかもしれません。