この記事をまとめると
■大阪オートメッセ2024が開催中
■自衛隊大阪地方協力本部の出展にスポットを当てた
■展示車両3台について解説する
戦車を間近で見るチャンス!
大阪オートメッセ会場のインテックス大阪では、2号館と3号館の間を入った先に、屋外の試乗デモ用のスペースが設けられている。自動車メーカーの最新モデルの最新機能を実際に試すのと並んで、是非とも注目してほしいのが地元、自衛隊大阪地方協力本部の出展だ。じつは昨年に続いて大阪オートメッセには2度目の出展となる。出展の趣旨を、紫紺の常装服に身を包んだ自衛官が説明してくれた。
「やはり地元ですので、自衛隊の活動内容を一般の方々に広く理解していただく広報活動ですが、平たくいえばより親しみをもってもらえたら、というところです。無論、リクルート活動も兼ねています。クルマのイベントですので、本当はもっと大きい車両ももってこられたらよかったんですが、災害救助に入っている車両も少なくないですから……」
もちろん同じ駐屯地から、能登半島地震の災害救援に派遣されている部隊は少なからず。いま現在も続く被災地での救援救助、そして復興への支援活動を説明する写真も、テントの外側ではなく内側に向けて、多数展示されている。不測の事態にも常に対応を求められる組織の性質上、直前までイベントの週末にどの車両を持って来られるかはわからなかったそうだが、だからこそひとしお、自衛隊車両が展示される機会そのものが貴重であることを感じられるだろう。
展示車両は3台、まずは高機動車両。ご存じトヨタ自動車製の日本版ハマーで、民生用モデルとしてメガクルーザーが馴染み深いだろう。自衛隊車両は幌屋根仕様で前列シートの2名以外に、8名の人員を運ぶことができるという。平時の兵員輸送車のような用途もあるが、「機動力が高いので、演習でも前線で人を運ぶのにバリバリ使いますね。むしろこちら、三菱ジープの流れですが、1/2tトラックのほうを指揮官が前線で動くのに用います」
そういって指さす隣には73式の後継車で、2代目パジェロとコンポーネンツを多々共有する1/2tトラックが。フロントグリルは三菱らしい偶数スロットで、6スロットはいまやデリカミニと同じと考えると、ちょっと可笑しい。