昭和オヤジの心を鷲づかみ! 学生が作った「スーパーシルエット+西部警察」が魔改造にもほどがあった【TAS2024】 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■東京オートサロン2024が1月中旬に開催された

■この記事では「Super silhouette police」にスポットを当てた

■手がけたのは国際情報工科自動車大学校の生徒たちだ

スーパーシルエットと西部警察を大胆にミックス!

 東京オートサロンの会場の一角に、ひときわ異様なオーラを放つ車両が展示されていました。その車両は、赤と黒のツートンで塗られ、ボックスを貼り付けたような独特のフェンダーと、大人が余裕で寝そべられるくらいの面積で前にせり出したフロントスポイラーが装着されていました。

 それらのワードでピンと来た人は、おそらく50代以上のクルマ好きでしょう。そうです、あの「スーパーシルエット」レースで強烈な印象を残した「トミカ・スカイラインターボ」をモチーフにしたカスタム車両「Super silhouette police」です。

 この車両を製作したのは、福島の「国際情報工科専門学校」の生徒たち17名です。チームメンバーの多くが旧車好きということから、何か懐かしい車両を作り上げたいという話になり、福島日産から提供してもらった「日産・スカイライン370GT(V36型)」をベースに、1980年代に一世を風靡した「スーパーシルエット」とその当時大人気だった「西部警察」を大胆にミックスしたカスタム車両を作り上げました。

 この組み合わせ、確かに当時の日産の人気を大きく高めた立役者の代表格の2つなのですが、当時をリアルタイムに見てきた人は、混ぜてしまおうという発想にはなかなかならないものです。

 しかしそこは若さの特権か、その2つの要素を大胆にもミックスして、1台のクルマに仕上げてしまいました。

 しかもベースは「DR30型」ではなく、現代の「V36型」スカイラインです。この点でも「曲面が特徴のV36スカイラインのフォルムと、箱のような平面主体のスーパーシルエットは融合するのに無理があるよ」とふつうは混ぜることを敬遠するものですが、いざ混ぜ合わされた結果の状態を見せつけられると、「よく見ると苦しい部分はあるけど、まとまっていると言えばまとまっている気がする」というような印象にさせられるから不思議です。


往 機人 OU AYATO

エディター/ライター/デザイナー/カメラマン

愛車
スズキ・ジムニー(SJ30)※レストア中
趣味
釣り/食べ呑み歩き/道の駅巡りなど
好きな有名人
猪木 寛至(アントニオ猪木)/空海/マイケルジャクソン

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