そんな関係にあるルノー日産アライアンスにおいて、日産にとって虎の子といえるGT-Rのエンジン「VR38DETT」が流出したことがあるのを覚えているだろうか。それは2014年に発表された「RENAULT SPORT R.S. 01」というミッドシップレーシングカーにおいてだった。
ワンメイクレース用マシンのコンセプトとして発表された「RENAULT SPORT R.S. 01」は、ダラーラ製カーボンモノコックボディにニスモチューンの3799ccのV6ツインターボドライサンプエンジンを積むというのが大まかなプロフィール。エンジンの排気量や最高出力500馬力、最大トルク600Nmといったスペックから、GT-R用エンジン「VR38DETT」をレーシング仕様に仕上げたユニットであることは明白だ。