まさかの光岡車までゾロゾロ! 日本車王国「タイ」の街中クルマウォッチングが面白すぎてやめられない (1/2ページ)

この記事をまとめると

■タイ国内で3時間ほど走っているクルマを観察してみた

■トヨタやホンダのSUVは高い人気を維持している

■東南アジアで人気の三菱車やマツダのピックアップトラックも確認した

バンコクで街行くクルマを定点観測!

 2023年1月から11月までの、タイ国内の累計新車販売台数は70万7454台。そのうち日本車の占める割合は約72%となっている。2023年11月単月締めでの車名別販売ランキングをみると、トップ10のなかで日本車は8台も入っていた。

 BEV(バッテリー電気自動車)を引っ提げて中国メーカーがかなりの勢いでタイ市場に進出しているものの、中国系BEVはまだまだバンコク首都圏などの一部大都市でのみ目立つ状況に留まる。それでもBYD(比亜迪汽車)のドルフィンが4位に入っているので、あながち一部大都市と限定することも今後はできなくなるかもしれない。

 という状況であるバンコク。今回はおもにスクムウィット通りとそこに接続する道路を通るクルマを、BTS(高架鉄道)のアソーク駅及びトンロー駅近くで合わせて3時間ほど、「どんなクルマがよく走っているのか」定点観測を行ってみた。

 タイ国内での新車販売シェアで34%を誇るのがトップブランドのトヨタ。日系ブランド以外を含んだとしても、大通りを通るクルマはやはり圧倒的にトヨタ車が多い。そのなかでもタクシー車両として多く走っているカローラアルティス(セダン)は、タクシーも含めれば、文字どおりカローラばかりが走っているともいえるほど。タクシーではない一般的なアルティスも走っているが、その多くはライドシェアなど旅客輸送車両として活躍しているように見えた。

 2022年にコロナ禍後初めてバンコクを訪れると、カローラクロスがかなりの台数走っており、大ヒット状態だった。その当時に比べれば落ち着きは見せたものの、相変わらずカローラクロスは高い人気を維持しながら販売されているようだ。タイではバンコクのような大都市でも雨季になるとその雨量はハンパなく、道路冠水も珍しくない。そのため、車両冠水を避ける意味からも、「腰高なカローラ」となるカローラクロスの人気が高いのかもしれない。

 今回の定点観測のトピックとしては、カローラクロスのライバルともいえる、「ホンダHR-V(日本名ヴェゼル)」が、カローラ・クロスに肉迫するレベルで走っていたこと。ちなみに2023年11月単月締めでの車名別販売ランキングでは同国内で9位に入っていた。

 バンコクというよりは、東南アジアで広く大人気となっているのが、同じくトヨタのアルファード&ヴェルファイア。そのなかでもタイはとくに人気が高いので、日本並み以上のレベルで通りを走っている。

 まだまだ先代型がメインなのは日本と同じだが、新型もそれほど苦労せずに見かけるくらい街なかで走っていた。レクサスLMもまだまだ先代がメインとはなるものの、ほかのレクサス車よりもはるかに多く見かけることができる。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
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