展示車は、500台限定の特別仕様車「WRX S4 STI Sport#」のプロトモデルのほか、カスタマイズコンセプトカーやレーシングカーなど計7台を展示した。
7台の展示車のなかで注目だったのは、なんといっても「WRX S4 STI Sport#」のプロトモデルだ。カタログモデルのWRX S4 STI Sport R EXをベースに、STIが「調律(チューニング)」を施したこのクルマは、エンジンにこそ手を加えていないが、走りの質感をノーマルより”半音”上げることを目指して開発。まさにネーミングどおり「#」なのである。
じつは「STI Sport#」は、2020年7月発表の初代WRX S4に設定された「WRX S4 STI Sport#」を第1弾として、2023年1月発表の「LEVORG STI Sport#」、今回の「WRX S4 STI Sport#」で第3弾目となる。スバルファンから高い支持と期待を担い、受注開始からわずかな時間で受け付け枠を超える応募があった。
具体的な「WRX S4 STI Sport#」の変更点は、STIがスバル車向けにリリースしているボディ補剛パーツ「フレキシブルドロースティフナー」をシャーシの前後に装備したこと。専用装備となるフレキシブルタワーバーと相まって、路面からの入力をいなして動的質感をアップしている。さらに高負荷走行のパフォーマンスダウンを抑制するCVTクーラーが追加されている。