「右京、レビンす」「あのクルマとは違う」って聞いただけで胸熱! クルマの大ヒットにひと役買った名キャッチコピー5選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■筆者が選ぶ印象的なキャッチコピーが付いた懐かしの名車を5台紹介

■当時活躍していたレーシングドライバーや人気アーティストの曲を使ったCMが多かった

■ライバルをほぼ名指しするような痛烈なキャッチコピーを使ったクルマも多かった

キャッチコピーに惹かれて買った人も!?

 ホンの一瞬で見る人の気持ちを惹きつけ、記憶に刻ませる名キャッチコピー。実際にクルマを見に行くキッカケを作り、購入に至るにはそれ相応のインパクトと強い引力が必要不可欠です。

 忘れかけていたけれど「あっ、そういえば……」と当時の記憶とともによみがえる、ちょっと懐かしいクルマの名キャッチコピーを5つ集めてみました。

1)「右京、レビンす」/トヨタ・カローラレビン(7代目)

 1991年デビューの7代目カローラレビン(AE101)、いわゆる「トイチのレビン」のキャッチコピーといえば、1993年マイナーチェンジ時の「右京、レビンす。」でしょう。この「右京」とは、当時現役のF1ドライバーだった片山右京のこと。キャッチコピー、オンエアされたCM、イメージキャラクターと「カミカゼウキョウ」を強力にアピールしていたのが印象的です。

 撮影場所は当時のMINEサーキット(現在はマツダの美祢自動車試験場)、CM曲はB’zの「裸足の女神」。じつはこの曲、もう30年も前なんですね。世代を問わず、この曲のイントロを聴くだけで胸熱! 走らずにはいられないクルマ好きも多いのでは? 右京といえば、”令和の右京”ともいえるスーパーGTで活躍する笹原右京選手にも頑張ってほしいですね!

2)「モノより思い出」/日産セレナ(2代目)

 1999年にデビューした2代目セレナのキャッチコピーといえば「モノより思い出。」。デビュー当時のCM曲はジョン・レノンの「Give Peace A Chance」でした。子どもたちが大きくなったとき、両親と出かけたクルマの名前は忘れてしまっても、目的地で起こったハプニングや移動中の車窓から見える風景、移動中に聴いていた音楽など、意外と覚えていたりするんですよね。

 クルマというモノ(商品)をアピールするキャッチコピーでありながら、クルマよりも思い出作りのほうが大事とも解釈できる、このクルマ、そしてあらゆるミニバンを象徴する表現といえるかもしれません。クルマ好きであるかは関係なく、多くの子育て世代のパパ&ママの心の琴線に触れる名コピーです。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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