この記事をまとめると
■クルマのナンバープレートの番号を変更せずに新しいものにする方法がある
■古いナンバープレートが読み取れる状態であれば再交付が可能
■盗難や紛失で古いナンバープレートを返納できない場合は再交付を受けることができない
貴重なナンバーを引き継いで新品交換することはできる?
クルマを登録することで交付されるナンバープレートは、クルマを識別するためのものであるため、当然ながらまったく同じものは世界に1組しかない貴重なものだ。そのため、登録される車両が増えれば増えるほどナンバーの数字は進んでいき、いまでは特定の数字において分類番号にアルファベットが使用されるようにもなっている。
そういった経緯があるため、一部マニアのなかでは新車当時に払い出されたナンバーに価値を見出し、「当時ナンバー」として大切にしている人も少なくない。とくに現在は分類番号が3桁となっているので、それ以前の2桁や1桁のものは貴重ということになるのだ。
しかし、当時ナンバーはそれだけ昔に払い出されたものということで、徐々に汚れやダメージが蓄積してみすぼらしい状態になってしまうことも少なくない。とくにナンバープレートの塗装はボディとは異なり、クリア層で保護などもされていないため、経年劣化の影響を受けやすくなっている。
そんな悩めるユーザーに対しては、じつはナンバープレートの内容を変更することなく、新しいナンバープレートを再交付することができる仕組みが存在しているのである。
その方法はいたって簡単で、車検証のコピーと自動車登録番号標再交付申込書を記入し、使用の本拠の位置を管轄する運輸支局・検査登録事務所に出向くだけ。
あとは手数料を支払って数日待てば、新しいナンバープレートができあがるので、再び運輸支局・検査登録事務所に出向いて古いナンバーと交換し、古いナンバーを返納すれば終了となる(登録車でリヤナンバーを交換する際は再封印も必要)。
ただし、ナンバー再交付ができるのは、古いナンバーの判別ができて返納ができる場合に限られており、盗難や紛失でナンバー自体が存在しない場合はもちろん、一部が欠損していて文字が判別できないケースなどでも再交付はできず、新たなナンバーを再交付してもらうしかないので注意が必要だ。
とはいえ、通常使用で色が褪せてしまったとか、事故や接触などでナンバーが曲がってしまったというようなケースで文字が判別できないレベルになることはあまりないため、紛失・盗難以外で再交付ができないケースは稀といえるだろう。
ナンバーが傷んでいる人はもちろん、ボディはピカピカにレストアしたけれどナンバーだけが古ぼけたままで悩んでいる人も再交付を検討してみてはいかがだろうか。