[検証実験]「ボディカラーが濃いクルマは暑いって本当か?」 (1/2ページ)

■実験! 炎天下の車内温度テスト

 今年の夏は本当に暑い。また毎年この時季は駐車中の車内に残された子どもが、熱中症になるニュースが多くなる。炎天下に駐車したクルマが暑くなるのは分かるが、一体車内温度は何度くらいになるのだろうか?さらに「黒い(濃色)クルマは暑い」といわれるが、本当にボディカラーで車内温度の差はあるのだろうか? そんな疑問を解決するために炎天下に置いたクルマの「車内温度計測」を実施した。

熱テスト

 テスト車両には日産ノート メダリストのインペリアルアンバー(濃色車)とノート NISMOのブリリアントホワイトパール(淡色車)の2台を用意。同一車種にすれば車内スペースが同容量なので、ボディカラーの違いによる温度差は正確に計測できるはず。グレードは異なるが、どちらもスーパーUVカット断熱グリーンガラスを標準装備。内装色は、黒とブラウンという濃色でほぼ同一。とにかくテスト車2台がボディカラー以外、出来る限り同条件となるように努め、同一場所、同一時間で車内外の温度計を装着して徹底的に比較した。

  

 7月27日、横浜で実施。最高気温は33.6℃。外で立っているだけでも汗ばむほどだ。
まずは横浜市西区にある「日産グローバル本社」を出発し、計測地点である横浜市中区にの「横浜港シンボルタワー」まで、車内の温度変化に注目した。
出発直前、日産グローバル本社・地下駐車場で2台のノートの車内、車外の温度を計測。濃色車が車内29.8℃、車体が29.3℃。淡色車が車内29.4℃、車体が29.3℃。日陰に保管されていたので、当然のことながら温度差はほとんないといえる。

地下駐車場でも車内の温度は30℃近くになっていた
地下駐車場でも車内の温度は30℃近くになっていた

 エアコンはどちらも25℃、オート、内気循環の設定にして、炎天下の神奈川県・横浜シンボルタワー駐車場を目指していざ出発。

 20分経過時点で車内の温度はほぼ設定温度の25℃に。そして、約10キロ弱の道のりを30分程度走行しただけで、車体温度は43℃にも達した。

 では、エンジン停止後の車内の温度はいったいどうなるのか?2時間をかけて車内外の様子を記録してみた。


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