この記事をまとめると
■マクラーレン750Sに創立60周年記念モデルとなる「3-7-59」が設定された
■「3-7-59」はモータースポーツ3冠を実現した伝説級モデルのカラーリングをオマージュ
■「3-7-59」は全6台が製作されるが、すでにすべて完売している
斬新なカラーリングは3台のレーシングマシンを表現
公道で最高のパフォーマンスを発揮するよう開発されたマクラーレンのスーパーシリーズ。そのなかでもっともベーシックなモデルといえば、750Sだ。720Sの後継モデルとして2023年にデビューした同車は、750馬力の4リッターV8ツインターボをミッドシップ搭載するハイパーカーとして人気を博している。
そんな750Sに特別なモデルが用意された。それが、アメリカのソノマ・レースウェイで開催されたラグジュアリーモータースポーツの祭典「ヴェロシティ・インターナショナル」で公開された「3-7-59」だ。どういうモデルかというと、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)によって、特別なペイントが施されている。
ではそのペイントとはどういうものなのかというと、その「3-7-59」というテーマ名がヒントとなる。これは、マクラーレン60年の歴史で成し得たモータースポーツの世界の3冠である「トリプルクラウン」の成功に敬意を表したもので、1974年のインディ500を勝利したM16Dの「3」、1984年のF1モナコGPで優勝したマクラーレンMP4/2の「7」、そして1995年のル・マン24時間レースを制したマクラーレンF1 GTRの「59」という、トリプルクラウンに数えられるそれぞれのレースを制したマシンのゼッケンナンバーにちなんでおり、それぞれのマシンのカラーリングをオマージュする。
クルマのフロント部は、マクラーレンMP4/2の白と赤のアラーリングからインスピレーションを得ており、レースナンバーの「7」がボンネットにあしらわれ、マクラーレンMP4/2を表現する。
両サイドはマクラーレンF1 GTRへのオマージュであり、グレーのカラースキームと「59」のレースナンバー、そして24時間レースのGT1クラスへの参戦を示す鮮やかなグリーンのドットが施される。
リヤの3分の1はインディ500を優勝したマクラーレンM16Dのボディカラーであるオレンジを採用し、またレースカー同様にブルーでナンバー「3」をあしらう。
M16Dのレースナンバーが描かれるサイドには、オレンジのペイントがF1 GTRのグレーのスキームへと変化する、チェッカーフラッグの渦巻きのようなエフェクトが施される。