この記事をまとめると
■クルマの世界で採用されている最新テクノロジーを紹介
■安全装備ももちろんだがセキュリティも重要視されるようになってきた
■自動車メーカーのみならずタイヤメーカーなどのサプライヤーも参戦してきている
クルマはここまで進化している!
どんなに気をつけていても、人間はどうしてもミスをしてしまう生き物ですよね。でも、ハンドルを握るうえで、ひとつのミスが自分や大切な人の命、はたまたまったく関係のない人の命まで奪ってしまう可能性もあるのでミスは厳禁。そのため、車両側の安全性を高めるとともに、近年飛躍的に進化してきているのが、人間のミスを未然に防ぐためのハイテク技術です。
安全のためにはもちろん、快適性や盗難防止などにも活用されている最新のハイテク技術たちをピックアップしてみました。
まずはメルセデス・ベンツの最上位モデルであるSクラス。2021年に登場した新型では、指紋や顔、声による生体認証でドライバーを判断し、シートポジションやハンドル位置、サイドミラー、ナビの設定などを、あらかじめセットした状態にしてくれます。
常に的確な操作をするためには、自分に適したシートポジションは基本中の基本の部分。ミラーによってなるべく死角をなくすことも、安全に欠かせない要素ですね。この生体認証システムは1台で7人分を登録することができるので、大家族でも大丈夫。社用車として使われる場合も、いちいちポジションや設定を合わせ直さなくて良いので安心ですね。
続いて、1960年代からチャイルドシートの試験を実施し、初めてチャイルドシートを採用したメーカーであるボルボ。新型のBEVであるEX90には、子どもやペットの車内置き去り事故を防ぐための監視装置が搭載されています。
車内置き去り事故の多くは、子どもが乗っていることを忘れて降車してしまうことで発生していることから、車両をロックするタイミングで、オーバーヘッドコンソール、天井の室内灯、トランクルームの3カ所に取り付けられたセンサーによって、子どもが眠っているときの静かな呼吸による動きまでも検知し、もしその存在を見つけたときには、センターコンソール画面に警告が表示されロックがかからなくなります。
また、人や動物が検知された場合には空調システムをオンのままにすることも可能。ほぼ同様の車内置き去り防止装置はBYDのドルフィンにも全車標準装備されています。