この記事をまとめると
■2023年9月単月の新車販売ランキングが自販連と全軽自協から発表された
■新型発売の直前なのにホンダN-BOXがトップ
■上位20位のうちトヨタ車が11台もランクインしている
フルモデルチェンジ直前だったのにN-BOXが1位!
2023事業年度締めでの上半期末となる、2023年9月単月の新車販売ランキングが登録車のみは自販連(日本自動車販売協会連合会)から、そして軽自動車のみは全軽自協(全国軽自動車協会連合会)からそれぞれ発表となった。
登録車と軽自動車を合算してみると(含軽統計)、販売トップはホンダN-BOXで2万686台となっている。2位のトヨタ・ヤリスとの差は約3800台。本稿執筆時点でのヤリスの納期目途を調べてみると2024年1月以降あたりになっているので、ヤリスも供給体制にそれほど混乱がないなか、N-BOXはモデルチェンジを直前に控えており、いまどきなので在庫が潤沢というよりは、ディーラーの見込み発注分の生産及び供給が順調に進んだ結果、9月中、つまり半期決算セールの実績に新規届け出が間に合うケースが多かったということになるだろう。
本稿執筆時点で聞いた話では、改良が近いヤリスクロスの一部仕様のようだが、新規受注停止を繰り返していた改良前モデルの新規発注枠が新たに設けられたとのこと。生産が順調に進みバックオーダーの消化も進むなか、生産余力が新たにできたようだ。今後はヤリスクロスの新規発注枠の規模次第では、ちょうどN-BOXはモデルチェンジしたばかりなので、10月や11月あたりはヤリスがトップになるチャンスは十分あるものと考えられる。
含軽統計4位、登録車のみで2位のトヨタ・カローラシリーズでは、本稿執筆時点で調べてみると、スポーツ、アクシオセダン(ガソリン車一部とハイブリッド)、ハイブリッドセダン、フィールダー(ガソリン車一部とハイブリッド)が新規受注停止となっている。カローラ・クロスは納車予定が2024年5月以降あたりになっているが、これは10月18日に行われた改良後モデルのスケジュールとなっているようである。
カローラ・クロスはいままで新規受注停止期間が目立つほどの人気車であったが、現状では半年ほどの納期なので、比較的順調ともいえる状況なのだが、カローラ・スポーツ、セダン、ツーリングが2024年3月予定ともされる一部改良を控え、今後全面的に新規受注停止となるようなので、いまのようにランキング上位のままでいることができるのかも興味深いところである。