ラリージャパンに向けてオフィシャルも準備万端! クラッシュ時の乗員を守るレスキュー訓練の中身とは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■2023年9月26日(火)に福岡県で「JAFセーフティプログラム」が開催された

■ラリージャパンの競技運営に携わるオフィシャルがレスキューの座学と実技を学んだ

■ラリージャパン想定のレスキュー訓練はたびたび行われておりオフィシャルのスキルは高い

ラリージャパンを支えるオフィシャル向けレスキュー訓練

 シトロエンC3 Rally2を駆る新井敏弘がナイトステージのSS1でクラッシュを喫したほか、SS2ではダニ・ソルドがドライブしていたヒョンデ i20N Rally1ハイブリッドが炎上。さらに、シュコダ・ファビアRally2のカエタン・カタノビッチが同ステージでクラッシュするなど、波乱の展開で幕を開けた2022年のラリージャパン。

2022年のラリー・ジャパンを走行するヒョンデ i20N Rally1

 その後もSS4でフォード・プーマRally1ハイブリッドのクレイグ・ブリーンがクラッシュでマシンを止めるなどさまざまなハプニングが続いたことから、大会を運営するオフィシャルたちにとってはハードな一戦だったが、2023年のラリージャパンでは、よりスムースな対応を実施すべく、9月26日、福岡県宗像市を舞台にオフィシャル向けのレスキュー訓練「JAFセーフティプログラム」が開催されていた。

ラリー・ジャパンのオフィシャル向けレスキュー訓練「JAFセーフティプログラム」の写真

 同プログラムはFIAの基金助成を受けてJAFが主催、全日本ラリー唐津組織委員会が運営する安全講習会および救出訓練で、ラリージャパンの競技運営に携わるオフィシャルが参加。1日の短期間ながら、座学講習を主体とする第一部と実車を使用した実技講習の第二部で構成されており、宗像地区消防本部やトヨタ自動車Gazoo Racing Company、トヨタカローラ福岡の協力のもと、密度の高い講習が実施されていた。

 ロイヤルホテル宗像の会議室で午前中に行われた第一部は、トヨタ自動車Gazoo Racing CompanyのGR車両開発部で先行開発を担当する長本真氏を講師に迎え、「Rally1ハイブリッドの構造および安全装置」に関する講習からスタート。

 コンパクトダイナミック社が供給するRally1カーのハイブリッドシステムの構造や冷却システムを含めた搭載レイアウトを解説したうえで、ハイブリッドユニットの安全機構についてスライドを見せながら解説した。同時にマシンに設置されているセーフティライトの色ごとの意味を説明したほか、過去のクラッシュや炎上の事例を挙げながら、マシンの状況を解説した。

「JAFセーフティプログラム」の座学を受講している写真

 次にトヨタカローラ福岡の石丸淳一氏/山口裕輝氏が次世代自動車に位置付けられる電動車両の種類(HEV/PHEV/BEV/FCEV)や特徴などを解説したうえで、高電圧に対する安全対策やレスキュー時における注意点が説明された。


廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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スバル・フォレスター
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登山
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