この記事をまとめると
■カスタムトラックは昔ながらのデコトラとそれ以外に大別できる
■和風のデコトラはきらびやかな電飾と荷台部分に極彩色で描かれたペイントが特徴
■海外トラックメーカーの市場参入により欧州のカスタマイズが取り入れられた
ジャパニーズカルチャーと令和のトラックカスタムムーブメント
改めてデコトラとは?
カスタムカーにも車種やジャンルなどがさまざまあるが、それはトラックの世界でも同じだ。いわゆるデコトラと言われる存在が広く知られているが、そんなカスタムトラックは昔ながらのデコトラとそれ以外に大別できる。ここでは昔ながらのデコトラ(和風デコトラ)と洋風のカスタムトラックについて、どんな違いがあるのか見ていこう。
物流輸送の大黒柱であるトラック。トラックドライバーという職業を選択するのは「クルマが好き。好きなクルマで仕事がしたい」という理由が大半を占める。そもそもクルマが好きなので、自分好みにドレスアップやカスタマイズを施すのは普通乗用車と事業用のトラック・ダンプでも変わらないアイデンティティと言えるだろう。
一般的にトラックのカスタマイズといえば、1975年から1979年にかけて東映の製作・配給で公開された、映画『トラック野郎』シリーズの世界観が広く知られるところ。運転席を備えるキャビンにはきらびやかな電飾と、トラックの荷台部分に極彩色で描かれたペイント。半世紀も延々と続き、東京パラリンピックの演出にも採用された、いまや日本の文化としてしっかりと根ざした「デコレーショントラック=デコトラ」である。
バンパーやミラーステー、ハシゴなど機能的なパーツ自体を強烈にカスタムするデコトラ。メッキ化や大胆なボディペイントも大きな特徴だ。