この記事をまとめると ■フォルクスワーゲンの「パサート ヴァリアント」がフルモデルチェンジを敢行
■さまざまな新機能を導入し、PHEVモデルなども用意される
■本国での販売は2024年第一四半期を予定している
世界中で大ヒットしているジャーマンワゴンが生まれ変わった! 電動化を加速させているフォルクスワーゲン は、日本では輸入車の鉄板ブランドとして多くの人から支持されている。同社は、コンパクトカーであるポロ、Cセグメントのベンチマークと評価されるゴルフ、SUVのT-CROSSやT-ROC、そして話題のBEVであるID.4などなど、じつにさまざまな車種を展開している。
これらのクルマに共通するのは、工業製品大国であるドイツらしい質実剛健かつスタイリッシュなデザインだ。そういった日本車の雰囲気にもどこか近いところが人気な理由のひとつかもしれない。
今回紹介するのは、そんなフォルクスワーゲンのなかでもマルチに使える広い車内と、走りなどのパフォーマンスも高い次元にある「パサートヴァリアント(以下:パサート)」だ。これがついにフルモデルチェンジを敢行し、2024年第一四半期にリリースされる予定だという(本国)。
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日本では、フォルクスワーゲンのワゴン=ゴルフヴァリアントというイメージが先行するが、それは狭い道路が多い地域に限った話であり、じつはパサーとヴァリアントは、世界中で累計3400万台以上が販売されている大ベストセラーなのだ。その台数はなんと「ビートル」を上まわり、フォルクスワーゲンのなかで「ゴルフ」に次いで売れているモデルだという。
詳細を見ていこう。
この度生まれ変わった新型パサートは、マイナーチェンジなどではなく完全新規設計となるフルモデルチェンジとなる。
パワートレインは3種類の新しいプラグインおよびマイルドハイブリッドドライブと、5種類のターボチャージャー付きガソリンおよびディーゼルエンジンから構成されており、ライフスタイルに合わせた最適な選択ができるようになっている
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例えば、システム出力150kW(204馬力)および200kW(272馬力)を発生し、完全新開発という2種類のプラグインハイブリッドドライブ(eHybrid)は、容量19.7kWh(ネット値)の新しいバッテリーと組み合わせることで、約100kmの距離を電動モードで走行することが可能となっている。普段の買い物や通勤程度ならガソリンが不要なのだ。
バッテリーも一工夫されており、以前の3.6kWではなく、11kWのAC(交流)充電器で充電できるようになっており、充電時間も同社が以前販売していたPHEVモデルと比較してさらに短くなってる点も嬉しい。「パサートヴァリアントeハイブリッド」は、DC急速充電ステーションで、最大50kWの出力で充電することが可能。さらに、電気駆動モーターと新しい高効率なターボチャージャー付きガソリンエンジン(1.5 TSI evo2)の組み合わせにより、総航続距離はなんと約1000kmに達する。これは、東京-大阪間を無給油で往復できるほどの数値に匹敵する。
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新たに搭載された48Vマイルドハイブリッドドライブ(110kW/150馬力を発生するeTSI)は、運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、内燃エンジンを作動させないで「コースティング(惰性走行)」することが可能。これによって、燃費を稼ぐことができる。
ラインアップには、150kW(204馬力)および195kW(265馬力)を発生する2種類のガソリンターボエンジン(2.0 TSI)に加え、90kW(122馬力)、110kW(150馬力)、142kW(193馬力)を発生する3種類のディーゼル ターボエンジン(2.0 TDI)も用意される。
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なお、全モデルのエンジンは、フォルクスワーゲンの鉄板であるオートマチックダイレクトシフトギアボックス(DSG)が組み合わせられる。出力195kWと142kWのバージョンには、「4MOTION」4輪駆動システムが標準装備。ほかのすべてのモデルは前輪駆動となる。