RAYSがリリースする話題の新作ホイールたちを紹介
強靭さを得るための正常進化 VOLKRACING CE28 N-plus
剛性が高く走りやすい美しさも極めた新生モデル
鍛造構造を採用するボルクレーシングで最強ホイールのTE37に対し、最軽量モデルとして開発されたCE28N。両者は長らくボルクレーシングを象徴する柱として、ファンたちから高い支持を受けてきた。
しかし時代はまわるもので。衝突安全性の向上など、クルマは進化とともに車重増が避けられない状況になっている。当然、ホイールにかかる負担も増す。さらにタイヤのグリップ力も高まっている。
軽量性という武器は維持しつつ、現代のクルマやタイヤからの大きな入力に対応できる強度は必須となる。それが新作「CE28Nプラス」に与えられたコンセプトだ。
たとえばセンター部。従来型はボルトホール横に軽量性確保のための穴を開けていたが、これは剛性を上げるために廃止。代わりにセンターパート全体をより深く、大きくえぐるなど、立体感を強調した。スポーク股にある三角のえぐりは、以前よりも幅を広く、深く。スポーク天面はより細く取ってシャープに見せつつ縦断面を長く取ることで、強度アップと躍動感の強化とを両立した。
またリム形状はハイエンドモデルであるサーガSプラスと同様、厚みのある剛性万全な設計に。ウェル部にはウェーブ状の折れも設け、さらなる強度アップが図られている。ちなみに以前のリムは軽さと剛性を両立するためリバース形状だったが、昨今の大容量キャリパー&大径ローターに対応するため、CE28Nプラスでは最新の解析技術で十分な強度を確保し、ノーマル形状を採用した。
CE28Nプラスを試乗したプロレーシングドライバーからは「重量こそ増えているが、バランスや剛性が向上しているからホイールのヨレを感じずに乗りやすい」との高評価。
もちろん機能の進化だけではない。カラーは輝きある凝った2色。デザインこそ従来モデルを継承するが、全方位、進化済みの1本だ。
勝つためのデザイン gramLIGHTS 57DR SPEC-D
ローレット加工を取り入れた本格派のスポーツホイール
2022年シーズンのD1グランプリを制覇したグラムライツの57XR。ハイパワーエンジンなど大きな入力がホイールにかかるドリフト競技において、タイヤとホイールとのズレを抑制するビードシート部へのローレット加工は、強力なトラクションを稼ぎ出す武器となる。
そのようなローレット加工を新たに採用した57DRスペックDは、極上バランスな伝統の6本スポークレイアウトと、最先端の解析技術で実現した高剛性、軽量性を併せ持つピュアなスポーツホイールだ。さらにフォーミュラD USAでは装着が義務化されているスポークステッカーも備えた、リアルドリフトスペックだと言えよう。
57RスペックDと新型インプレッサという組み合わせ、ご覧のとおりなかなか好マッチング。新型インプレッサは純正が17インチのみで、インチキープという選択も良いが、18インチへの変更はドレスアップとしては正攻法。とくにタイヤとボディのバランス感が絶妙だ。
新型インプレッサにスペックDのように力強い印象のホイールを装着すると、低重心感と精悍さが強まる。スマートなシルエットにちょっと骨太さがプラスされるため、インプレッサ本来のスポーツテイストがグッと前に押し出されるのが好感だ。
6本スポークは走行時、6本のうちのどれかが必ず地面と接地できるデザインだから、路面からの入力を適度にいなして、見た目のバランスはもちろん、スポーツ走行で乗りやすいというメリットもある。もちろん街中でのコンフォートドライブにもジャスト。ビビッドなオレンジステッカーが絶好のアクセントとなるのもドレスアップ的にはアリだ。
ピュアなドリフトホイールとインプレッサのようなドレッシーなクルマとの組み合わせは、これまであまり見た記憶がない。だからこそ、狙い目。力強さ、躍動感、乗り心地、すべてを満足できるはずだ。