この記事をまとめると
■光岡の看板車種として名高いビュートの4代目の販売日が決定
■3代目までは日産マーチをベースとしていた
■4代目からはトヨタ・ヤリスをベースとし、6速MTも設定される
レトロ調なデザインで人気のビュートを振り返る
個性的なデザインをまとった車種を多くリリースし、人とは違うクルマに乗りたいと考えるユーザーから熱い支持を集めている光岡自動車。そんな光岡自動車のラインアップのなかでも、もっとも長い歴史と高い知名度を誇るのが、ビュートだろう。
最近まで販売されていた3世代目となるビュートは、初代モデルから日産のマーチをベース車両として使用しており、メカニズムはベース車と共に進化を続けている一方で、エクステリアデザインは1960年代前後のイギリス車を思わせるクラシカルなものを踏襲し続けているのが大きな特徴となる。
また、ベースとなるマーチはハッチバックタイプであるが、ビュートは独立したトランクが新設され、4ドアセダンスタイルとなっているのも大きな違いと言えるだろう。
そんなビュートは1993年に初代モデルが登場。パワートレインはベース車に準じて1リッターと1.3リッターが用意され、トランスミッションもATのほか5速MTを選ぶことも可能となっていた。
この初代ビュートは登場と共に瞬く間に人気車種となり、手作りで1日当たりの生産台数に限りがあるということもあって、当初は1年近い納車待ちとなるほどだったのである。
その後、1997年にはマーチにカブリオレが追加されたことに伴ってビュートにも「コンバーチブル」を追加設定。ベース車がBピラーの残るクラシカルなスタイルだったことも相まって違和感の少ないルックスとなっていた。
2005年になるとビュートは2代目へとフルモデルチェンジを果たす。基本デザインは初代と共通ながら、あらたにルーフパネルも専用のものを使用し、より自然なラインになるように改良がなされていた。
パワートレインはベース車に準じて1.2リッターと1.5リッターのほか、先代では設定されたなかった4WDモデル(1.4リッター)が設定されたのが大きなトピック。
2009年には年内いっぱいで生産終了することがアナウンスされ、20台限定の特別仕様車「The Final Viewt Anniversary」が発表されたが、終売を惜しむ声が多く寄せられたからかその後改良を加えて復活したことも話題となった。