この記事をまとめると
■飲酒運転に関する法律が2007年より強化され、同乗者や提供した店舗も罰せられる
■それでも飲酒絡みの事故が年間4000件近く発生している
■お酒だけでなく飲み物やお菓子にもアルコールが含まれているので注意が必要だ
お酒を飲まなくても飲酒運転になる場合が!
「ちょっとくらいならいいかな」が絶対許されない行為として、酒気帯び運転・酒酔い運転という、いわゆる飲酒運転があります。悲惨な事故が後を絶たないことから、2007年より厳罰化され、少しずつ減ってはきているものの、いまだに年間4000件以上にのぼる飲酒運転による事故が起こっているのが現状です。お酒を飲んで運転した張本人だけでなく、アルコールを提供したお店、飲酒を知りつつ運転を止めなかった同乗者も罪に問われる、立派な犯罪であることをもっと肝に銘じてほしいですね。
ただ、ビールやワイン、ハイボールや日本酒といったアルコール飲料以外にも、意外なものに含まれているのがアルコール。アイスクリームやチョコレート、ケーキやクッキーといったお菓子類や、漬け物、エナジードリンクにもアルコールが含まれているものがあるのです。お酒じゃないから大丈夫だと思ってそれらを口にしていて、「検査をしたらアルコールが検出された!」なんてことになっても、言い訳は通用しません。とくに、薬局で販売されているエナジードリンクのなかには、アルコール度数が「酒類」に分類される基準である1%を超えるものもあるのですが、医薬品は酒類には分類されないため、注意が必要です。
ほかにも、たとえば奈良漬はアルコール度数が約3%。チョコレートボンボンはアルコール度数が約35%、洋酒を使ったケーキ類はアルコール度数約1.2〜1.8%程度がよく見られます。
ただ、飲酒運転の判断は、血中アルコール濃度、または呼気中アルコール濃度を計測したときに、血中濃度が0.03%、呼気中濃度が15mg/Lを超えると飲酒運転に該当する数値となります。これは、たとえば体重65kgの成人男性で見てみると、奈良漬なら一気に55切れ程度を食べたり、チョコレートボンボンなら16個程度を食べたときに出ると思われる数値になります。
とはいえ、どのくらいの血中濃度、呼気中濃度になるのかは、人それぞれの体格、年齢、食べてからの時間、または体調によっても変わってきますので、ひと口食べただけでも出ないとも限りません。運転をする予定があるなら、食べない方が確実です。