この記事をまとめると
■ランドローバーがディスカバリーの2024年モデルを発表した
■標準グレードの「S」にオートハイビーム機能付きプレミアムLEDヘッドライトを標準搭載した
■最上級グレード「メトロポリタンエディション」にはレザーオプションを標準装備
人気の装備を標準化して実用性をさらに高めたSUV
悪路走破性に特化した多用途車両であるディフェンダーと、SUVに高級車の文法を持ち込んだレンジローバーという2本柱のラインアップであったランドローバーに、第3のモデルとしてディスカバリーが追加されたのは1989年のこと。レンジローバーとパーツを共有することで製造コストを抑えながらも、ディフェンダー譲りの高い悪路走破性を備えた万能で実用的なSUVとしてディスカバリーは人気を博し、時代とともに進化を果たしてきた。
そんなディスカバリーの2024年モデルが発表され、受注を開始した。今回の改良では、グレード体系と装備類の見直しが図られた。
グレード体系の大きな変更点は、最上級グレードの「メトロポリタンエディション」以外のガソリンモデルをディスコン。さらに、ディーゼルモデルでは「R-ダイナミック」を廃止して「ダイナミック」を新設定。これにより、ディーゼルモデルが「S」、「ダイナミック SE」、「ダイナミック HSE」、「メトロポリタンエディション」の4種類、ガソリンモデルが「メトロポリタンエディション」の1種類というシンプルな構成になった。
装備類の見直しとしては、標準グレードの「S」にオートハイビームアシスト機能付きプレミアムLEDヘッドライトを搭載。夜間運転時のドライバーの視認性を高めている。
また、最上級グレードの「メトロポリタンエディション」にはフルエクステンデッドレザーアップグレードを採用してインテリアをフルレザー化。フラッグシップグレードらしい高級感あふれる室内空間が演出された。
そのほか、全グレードにプレミアムノンレザーのステアリングホイールとワイヤレスデバイスチャージングを採用し、車内の上質感と快適性を向上させた。
ランドローバー・ディスカバリー2024年モデルの価格は、3リッター直6ターボディーゼルエンジンのマイルドハイブリッドモデルが944万〜1215万円、3リッター直6ターボガソリンエンジンのマイルドハイブリッドモデルが1155万円となっている。
ディフェンダー、レンジローバーに続くモデルとして誕生し、いまやランドローバーのラインアップの中核を成すモデルへと成長したディスカバリー。誕生当初から3列7人乗りを用意していた悪路走破性の高い万能なクルマというキャラクターは、現行モデルでもいまだ健在。2024年モデルでは、これまでオプションだった装備を標準化したことでその万能さに磨きがかかった。モダンなデザインで大人がゆったり乗車できる3列シート7人乗りのクルマを探している人にとっては魅力的な選択肢のひとつといえよう。