この記事をまとめると
■日々クルマの機能の自動化が進んでいる
■便利な反面、慣れるまでは不便に感じることも
■4つの具体例を挙げて解説する
ドアの開閉の確認ができない!?
愛車を十数年ぶりに買い替えたら、なんでもかんでもオートになっていて驚いた、という話をよく聞きます。十数年といわず、5〜6年でも「こんなことまで自動化?」と思うほど、その進化には目を見張るものがありますよね。ただ、中には自動化になったせいで、今まで考えもつかなかった新たな困りごとや不便さが出てきてしまうことも。今回はそんな、最近のクルマならではのシーンをピックアップしたいと思います。
1つ目は、キーをバッグや洋服のポケットに入れて身に付けてさえいれば、クルマに近づくだけでキーがアンロックし、離れればロックするという機能。これは荷物が多い時や急いでいる時など、わざわざキーを探して手に取る必要がなくて、とても助かる自動化機能なのですが、慣れないうちは「ちゃんとロックされたのかなぁ?」と心配になってしまうものです。そこで、閉まったかどうか近寄って確かめようとすると、カシャっと音がしてアンロックされてしまう。これでは確かめようがないので、わざわざクルマから遠いところにキーを置いておいて、自分だけが近づいてドアが閉まってるかどうかやってみるという、なんだかお笑いコントみたいな動作をしてしまう人も多いのです。この機能は欧州車に多いので、もしかして日本人は心配性な人が多いのでしょうか?
2つ目は、ドアノブにあるボタンをプッシュしたり、ドアノブを握ったりすることでロック/アンロックができるものも含めて、キーレス機能全般に起こりうることです。たとえば、エンジンがかかった状態で運転手を交替し、最初の運転手はそのままクルマを降りて見送るような場面って、たまにありますよね。クルマは普通に走り去ったのですが、しばらくして自分のポケットの中にクルマのキーが入れっぱなしになっていると気がつき、大慌て。走り去った方の運転手も、メーター内に「キーが車内にないですよ」という警告灯やお知らせが表示されるはずですが、それに気が付かないとエンジンがかかっているうちはどこまででも走れてしまうので、遠方に行ってエンジンを切り、再びエンジンをかけようとしたらかからない! なんて事態になってしまうことがあります。キーを取り出すことが少なくなった現代ならではの困りごとですね。