この記事をまとめると
■あまり知られていないがヒョンデにはハイパフォーマンス部門の「N」が存在している
■最近は代表作である「N Vision 74」を各ショーに出品するなど存在をアピールしている
■N部門の動き次第では韓国初のスーパースポーツカーの誕生も夢ではない
ヒョンデのハイパフォーマンス部門「N」
メルセデス・ベンツにはメルセデスAMG、BMWにはBMW Mというように、近年では自動車メーカー自身がさらに魅力的なパフォーマンスをカスタマーに提供するためのサブブランドを組織することが多くなった。それはここ最近成長が著しい韓国のヒョンデに関しても同様。彼らのハイパフォーマンス部門は「N」と呼ばれるが、残念ながらその存在はまだ広く知られていないのが実情だ。
2015年に誕生したN部門は、ファーストモデルのi30以降、パフォーマンスに優れるモデルをリリースしているが、今回そのさらなるプロモーションのため、ヒョンデはN部門の代表作の一台といえる「N Vision 74」を、コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステに出品。その存在を世界に広くアピールしてみせた。さっそくモデルの概要を解説していくことにしよう。
N Vision 74はヒョンデが将来訪れる自動車の電動化時代に、いかに刺激的でスポーティなモデルを作ることができるのかを模索するためのローリング・ラボ。すなわち走る実験室としての役割を果たす一台であるという。
N部門では同時に、アイオニック6をベースとした、やはりコンセプトカーの「RN22e」の開発も進められている。
この両車によって今後さまざまな実験が行われることになる。