この記事をまとめると
■韓国のヒョンデがWCOTYの各部門で高評価を受けている
■日本でも2022年からヒョンデの2モデルが販売をスタート
■国内販売はオンラインのみでショールームも数カ所しかないのがネックだ
韓国車は世界でどのように受け入れられているのか
先日もその結果をお伝えしたワールド・カー・オブ・ザ・イヤー(WCOTY)。
加えてラグジュアリー、パフォーマンス、エレクトリック、アーバン、そしてデザインの各アワードが同時に選出されるのも、このWCOTYの特長だ。それぞれの結果を改めて見て感じたのは、WCOTYに輝いたヒョンデのアイオニック6に象徴される韓国車の強さ。
じつにアーバンを除く4部門を独占したばかりか、WCOTYの3位には、現在はヒョンデ傘下にあるキアのコンパクトワンボックス、ニロが、またラグジュアリーカーの部門ではヒョンデの高級車ブランド、ジェネシスのG90が3位にランクされるなど、韓国車の存在感は非常に強かった。
一方、この日本での韓国車のイメージはといえば、いったい韓国にどれだけの自動車メーカーがあるのかも知らないという人がほとんどではないだろうか。韓国にはジェネシスを含めたヒョンデ、キア、そして韓国GM、サンヨン、ルノーサムスンの5メーカーがあるが、そのなかでも最大手のヒョンデは、昨2022年には韓国国内で73万2000台、海外では359万1000台の、合計432万3000台の販売目標を立てていた。この数字から考えるに、日本でのヒョンデに代表される韓国車のイメージと、海外市場でのそれは、相当に大きな開きがあるとみるのが自然に思える。
ここ最近の韓国車が大きな魅力としているのは、そのボディデザインだ。チーフ・デザイナーに、VWやランボルギーニ、セアト、ベントレーなどで手腕を奮った、ルーク・ドンカーヴォルケを採用し、彼の思うままにデザインされたモデルを続々と市場へと投入してきたといっても、それはけっして間違いではない。
さらに、インテリアのクオリティも大幅に高まった。インフォテインメントシステムを始め、装備の不具合も減り、その使いやすさも高まった。これらはすべて海外市場での評価だ。